自覚 ページ27
貴方side
ガタガタガタガタ
しばらく続く長い揺れ
ぎゅ、と未だに侑は私の頭を抱えている
『っ、侑は自分の頭守って!』
侑「あほか!Aの方が最優先や!」
『…』
頭を侑の胸板にくっつけているため、心臓の音が聞こえる
ドクドクドクドク
…はやい
これは地震の恐怖ではやいのか
私とくっついているからはやいのか
…とりあえず地震の恐怖ではやいってことにしよう
『…侑は自分の頭守れ!!』
何とか腕から抜け出し
今度は私が侑の頭を抱える
…やばい、心臓の音聞こえてるかもしれない
…はぁ、もういいか。
侑「〜〜っ!!」
『…ねぇ、侑』
侑「な、なんや?」
『…』
。
。
『____好き』
。
。
侑「…え?」
『…好きだよ、侑』
長く揺れ続けていた地震がとまり、私は侑と同じ目線になる
私は、自分の気持ちから逃げていたのかもしれない。だから今話すんだ
『…私が好きだって自覚したのは今だけど』
『多分前から好きだった』
『…私も、初恋は宮侑だね。侑、私と付き合って?』
小3の頃から、私は好きだったんだろうな
侑「え、ほ、ほんま?」
『んー?ほんま。』
『…宮侑の初キスは甘酸っぱいレモンの味。』
チュ
侑「!?」
初めてだよ全部
自分からキスするのも
告白するのも、ね
『っ、はぁ〜!!言うの緊張した!!』
『ね、"あっくん"。返事は?』
にやり、と妖艶な笑みを浮かべてみる
侑「!!!」
侑「こっちこそお願いしますに決まっとるやろ!!」
がばっ
『うわ!!』
むぎゅ
『そんなに強く抱きつかなくても私逃げないからね!?』
侑「ええやん!」
『…まぁいいけど』
むぎゅ、と強く抱き締めかえす
『ね、侑。侑からキスして?』
侑「!おん」
チュ
『ふふ、嬉しいよ』
侑「俺もや」
『…そーいえば、学校どうしたの?』
侑「…休んだ」
『!あはは、そっか!w』
ガチャ
侑母「ただいま〜」
侑「あ、おかん、帰ってきた」
『…ふへ、私行ってこよ〜』
侑「!?おかん腰抜かしてまう!!」
『いいじゃん、彼女でしょ?』
侑「!はは!そやな!」
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紅映 花(プロフ) - あ!抹茶さん!(勝手にあだ名つけてる)いつもコメントありがとうございます!いつもコメント見て元気もらってます!いつもご贔屓←にありがとうございます! (2020年6月25日 15時) (レス) id: 363f6bd2a2 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - とても面白かったです( ≧∀≦)ノこの神小説で、何回か心臓止まりかけたは、、 (2020年6月25日 10時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅映 花 | 作成日時:2020年6月2日 18時