EsとF (ページ8)

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帰宅して部屋に戻ると、隣の家から光が漏れていた。

窓を開けると､､

「おーAおかえり」

「ただいま､､って健くん！」

「なんやどうしたん」

「なんやじゃないよ！なんで今日生徒会室いなかったの？」

幼なじみで一個年上の健くんがいた。

健くんは窓から外の景色見るのが好きで、よくこうやって話す。

「え？今日来てたん？なら言ってくれればよかったんに」

「学校でスマホ使うわけにもいかないでしょ！」

「律儀やなぁ。俺らなんて普通に使ってんで？」

「生徒会役員のくせに…」

ふわっとしたぬるっとした感じの健くんが生徒会役員なんて、いまだに信じられない。

大晴先輩とふざけてるだけでしょ

「健くんいなかったから人見知り出ちゃったよ､､」

「俺いたって人見知りは出るやん？笑」

「そうだけども、！！」

「まぁええやん？晶哉と喋れたんやろ？よかったやん」

「んん」

健くんは、私が佐野先輩のこと好きって知ってる。

だからよく相談に乗ってくれてる。

いざという時は、やっぱり頼りになるのが、健くん。

大事な幼なじみ。

「あ、現文の教科書貸して」

「え、やだよこれから使うもん」

「俺無くしたんやって！！なぁA知らん？」

「知らないって！いつ使うの？」

「明日の3時間目。一年の頃のやつ持ってこい〜って」

「じゃあ明日の朝持ってってあげるよ」

子供っぽい健くんと話すのは、案外楽しかったりする。