EsとF (ページ11)

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健くんに着いて行くこと15分。

家から少しだけ遠い駅に着いて一休み。

お昼を過ぎた頃だから人はそんなにいなくて、落ち着いていられる。

「おーいこじけーん！あ！Aちゃんもー！！」

「大晴や」

「…やっぱり」

健くんに大晴先輩に

できっと、佐野先輩も。

となると､､

「健くんさ！どうして生徒会の用事に付き合わなきゃいけないの、！！」

私が人見知りであることを十分理解してる健くんがこんなことするんだから、

ぜっったい、嫌がらせ。

「まあまあ、晶哉と仲良くなるチャンスやで？それに、いつまでも人見知りなAが心配やの」

「､､別にいいもん。健くんと仲良ければ寂しくはないし」

「その相手が俺以外の奴に変わればいいんやけどなぁ」

遠くから歩いてきた大晴先輩は転けた。

なんで転けたのかのか全く分からないけど、笑

「大晴大丈夫か？」

「だいじょぶだいじょぶ。あ、晶哉もう少しで着くって。Aちゃんごめんなぁ。付き合わせることになっちゃって」

「あ、いぇ…多分平気です、」

ああ。眩しすぎる。

大晴先輩の服がTHE陽キャって感じがしてかっこいいし

はやくも置いてきぼりな

場違いのような気がしてしまう。

「Aちゃん！」

電車が到着する2分前、佐野先輩が現れた。

その服装が、

「かっこいい､､」

シンプルだけど大人っぽくて

佐野先輩の雰囲気ぴったりだった。

「晶哉またダサいわぁ」

「うるさいなぁ。自我なんてないんやから」

「ぇ､､これダサいんだ､､？」

「え？」

佐野先輩と目が合った。

その瞳は今までで1番輝いてて

「俺の服､､ダサくない？」

「ダサく、ないです」

「かっこいいです」

きっと、素直に言ってしまったのは

佐野先輩があまりにも、期待するような目で

私を見つめてきたから。