なんだお前ら夫婦か【孤爪研磨】

三十五話 ページ44

Aはワンピースを脱ぐと、フリルが多めで露出は過度ではないがそれなりにあるビキニ姿になった。

普段Aを女として見ていないと思っている武虎や福永、3年生達ですらほど発育のいい身体を見て固唾を飲んだ。

「りんご」
「いや梨だろ…」

福永と武虎が何がとは言わないが大きさを予測している。

それを見た研磨は自分が着ていたラッシュガードをAに着せた。

「栄養全部そっちに行っちゃったんじゃないの…」
「え、なに？どゆこと？」
「せっかく肌白いのに日に焼けるでしょ。貸しとく」
「お母さんか！！てか、日焼け止め塗ってるし別に…」
「良いから着なさい」
「わかったわかった」

Aはせっかくビキニ買って研磨に見せつけてやろうと思ったのに、と少し不服そうな顔をする。

共用のビーチバレーコートに着くと、さっそくチーム分けをした。Aはほぼ未経験の為、パワーバランスを考えた結果、黒尾と組み、(研磨、武虎)(リエーフ、夜久)(福永、犬岡)(海と芝山)のチーム分けになった。

初戦はリエーフ、夜久とだった。

「Aはとにかく拾ってくれればいいから」
「私のレシーブの下手さそれ言ってる？」
「数うち当たれ」

ぐっと親指立てていたが上手くいく気がしない！！

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