なんだお前ら夫婦か【孤爪研磨】

三話 ページ5

Aと研磨、黒尾は研磨の家に集まってゲームをしていた。

「クロよっわ〜い、はい緑甲羅プレゼント♡」
「ちょっと！1周差もあんのにそれはひどいんじゃないの？！」
「ゲームでキレるなんてクロ大人気ない…」
「男は一生ガキなんだよ！」

某レースゲームを3人でやっているが、何のゲームをやらせてもAに二人が勝てたことはなかった。あの研磨でさえAには勝てないのでもちろん黒尾は勝てた試しがない。

というのも、Aの義理の父がゲーム会社で働いていて、家には有り得ない数のゲームをやっているため、あらゆるゲームに慣れている。

それに加えての圧倒的なゲームセンス。

「はいゴール」
「けど絶対Aはチーターだよ。俺このコース昨日何回も回ってんのに…」
「こら、また徹夜してたの？良い子は寝なさい！」

Aは研磨の首を腕でがんじがらめにする。本気で締めているわけではないのでもちろん苦しくは無い。

ただ、『胸があたってるんだよなぁ…』と平常心を保つのに必死な研磨。

「よし、今度はバレーやろうぜバレー！」
「いいけど…Aは？」
「見る専で」
「たまにはやってみなさいよ。運動しろ運動！ダイエットにもなるぞ〜」
「なんでダイエットしてること知ってるのクロ？！」
「昨日走ってるの見た」

ご近所さんって嫌だ…と思ったAであった。

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