二十九話 ページ38
合宿の練習試合の合間の休憩中、体育館裏で休憩してる研磨にAはスポドリの入った水筒を持って近づく。
「お疲れ様。今日はいっぱい動いてたね」
「ん…ありがとう」
Aに渡された水筒を開け、飲む。
「糖分足りてないと思って飴も持ってきたよ。あ、バナナの方が良かった?バナナもあるけど」
「用意周到だね」
いつも通り、Aは気が利く。けどそれはきっと研磨だけではなくて、みんなにもそうだ。
「ねぇ、Aって俺の事どう思ってる?」
「え?は?…え?」
Aは突然の研磨の質問に戸惑いを隠せなかった。
蝉の鳴く声が体育館のボールを跳ねる音と人の声と混ざってうるさく響き渡る。
「ど…どうって…言われても…そんな、突然…」
「答えて」
「大切な、とも…だち…」
「そっか」
素直になれ。私の馬鹿。
「友達…だけど…そう言われると、否定したくなる」
「えっと…どういうこと…?」
「察して。頭いいからわかるでしょ」
「女子の察してって…難しいこと言わないでよ」
Aは隣に座っている研磨の手にゆっくりと指を近づける。
つん、とAの人差し指が研磨の人差し指に当たるとそれに気づいた研磨は手を軽く広げた。
指と指を絡めると、ぎゅっと研磨から手を引き寄せられるのを感じる。
無言の空間なのに、気持ちはお互い一緒になれていた気がした。
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XYZ(プロフ) - 天ヶ瀬さん» コメントはほんとにモチベ爆上がるのでめっちゃありがたいです!!最近忙しくてなかなか手付かず…ぼちぼちがんばります! (3月9日 20時) (レス) id: b1a41ca920 (このIDを非表示/違反報告)
天ヶ瀬(プロフ) - わ〜😭😭😭😭ほんとに大好きです通知欄確認するたびにあるの嬉しすぎます通知沢山溜まってるんですけど毎回1番最初に見てますほんとに大好きです😭😭😭 (3月8日 23時) (レス) @page40 id: 2303c9977f (このIDを非表示/違反報告)
XYZ(プロフ) - 紫月ととさん» ありがとうございます♡頭フル回転で妄想を膨らましますwww (2月26日 1時) (レス) id: b1a41ca920 (このIDを非表示/違反報告)
紫月とと - 最初拝見した時、もーほんとに尊い空間すぎて空気が美味しそうだなって思いました(?) 見るたびに可愛いが摂取できるので元気の源です😭🫶🏻 これからも更新楽しみに待ってます🙌🏻💭 (2月25日 20時) (レス) @page23 id: b03b7fb5eb (このIDを非表示/違反報告)
XYZ(プロフ) - 不良DESHI☆さん» 本音はもっとイチャつかせたいです笑笑 (2月24日 23時) (レス) id: b1a41ca920 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:XYZ | 作成日時:2024年2月17日 0時