なんだお前ら夫婦か【孤爪研磨】

二十六話 ページ35

｢うん、たしかにそこはこうした方が点取れてたかもな｣
｢けど、ここに穴ができるから生川だったら取りに来ると思う｣
｢あー、たしかに｣。

Aと黒尾はAが書いた試合の記録を見ながら何か考えていた。

｢ねぇねぇ、あの二人も中々お似合いだよね｣(雀田)
｢なんていうか、美男美女カップルにもみえる｣(白福)
｢いやいや、けどAちゃんには研磨くんという人が…！｣(雀田)

黒尾とAが真面目に話し合っていると確かに唯ならぬ雰囲気を感じ取れる。

｢孤爪くん、ファイト！｣(白福)
｢え、何急に…｣




研磨から見てもAと黒尾がカップルだったらお似合いだろう。2人とも熱い同士だし、元から仲はいいし。それにクロを見上げる程のAとの身長差がそうさせているのかもしれない。

｢俺にも見せて｣

｢孤爪が行った！｣と後ろから見守る他校のマネ達。

｢クロとこういう作戦思いついたんだけど、研磨だったらどうする？｣
｢俺ならここにリエーフ来た時に…｣

Aクロ、距離近すぎ。もっと離れてよ。

心の中で思ってる事を黒尾が察して一歩離れる。

｢研磨、珍しく熱心だな｣
｢俺だって頑張れる｣
｢ふーん｣と言いながらニヤニヤする黒尾。絶対分かってる。

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