なんだお前ら夫婦か【孤爪研磨】

二十二話 ページ31

今度は1週間の合宿。バスに乗り込む前にAは一人一人に忘れ物ないか確認をしていく。

｢リエーフはどう？忘れ物ない？大丈夫？｣
｢大丈夫っす！｣
｢リエーフ、あんたパンツ忘れても誰もサイズ合わないから忘れたらノーパンになるけど、大丈夫？ちゃんと持ってきた？｣
｢ありますって！！｣
｢よし、じゃあ乗りなさい｣

リエーフいじりがマイブームのAはリエーフの事をからかいたくてしかたなかった。

｢次は研磨。ゲームは3つまでだからね｣
｢おやつは3つまでみたいに言うな｣(黒尾)

その次は福永の番。

カバンの中を開けると、カードやらボードやらが入っていた。

｢修学旅行か！！｣

そして大量のお菓子。

｢夜更かしするなよ｣
｢夜更かし用ふ菓子｣

ぐっと親指を立てる福永。これは夜遊ぶ気満々だな。

一通り持ち物をチェックし、必要なものはあることを確認してバスに乗り込んだ。

Aは当然のように研磨の隣に座る。すると、夜久がふと考える。

｢当たり前のように研磨とイチャつくようになったのいつからだっけ｣
｢俺の記憶が正しければ小学校辺りからイチャついてるけど、人前では高校からだな｣

黒尾と夜久がうーん。と考え出すと、海が｢A失踪事件じゃなかった？｣

すると、1年が｢なんすかそれ！｣と食いつく。2、3年は｢あー、懐かしい…と遠い目をしていた。｣

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