なんだお前ら夫婦か【孤爪研磨】

二話 ページ4

昼休みは研磨とAは別々にご飯を食べている。と言っても、Aは研磨に弁当を渡しているから食べているものは一緒だ。

「お前らほんとに夫婦みたいだよな昔っから。愛妻弁当ですか、今日も熱いねぇー」
「別にこれはそんなんじゃないよ…俺の嫌いな食べ物普通に入れてくるし、犬岡とかリエーフにも時々渡してるし。クロも食べたことあるでしょ」
「けど毎日食べれんのは研磨だけだろ」
「それは俺が全然食わないから太らせようとしてるだけだよ」

はぁ、今日も量が多いと言いながら嫌そうな顔をしている割には箸は進んでいるし、実は内心喜んでそうな研磨に黒尾はニヤニヤとしていた。

「なに…ニヤニヤして」

「いやぁ？なんでも〜？」とわざとらしく反応する黒尾。

「クロはしらないかもしれないけど、もしこれ食べきれなかったらAすっごい怒るんだから…夫婦なら亭主関白もいいところだよ」
「あ…研磨が母なのね」


一方、Aはクラスメイトと機械と具材を揃えて教室でたこ焼きパーティーをしていた。

「ねぇー、ミケ(三毛)ちゃんって孤爪と付き合ってんのー？」
「んなわけ、ただの腐れ縁だよ。小学校から高校の8年間クラスずっと一緒。キモイっしょ」
「そりゃ仲良いけど普通弁当まで作る？マネの仕事？？」
「んまぁ、マネの仕事かな。研磨は全然野菜食べないし、嫌いなものすぐ残すし、魚は皮まで食べないし、考えたら腹立ってきた」

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