なんだお前ら夫婦か【孤爪研磨】

十八話 ページ25

練習試合が終わり、記録をまとめていると清水がAの方に来た。

「すごい、こんなこともメモしてるんだ」
「まぁ、コート場では見えなかった部分とかもあるかなと思って、あんまマネージャーがこういうのに入るべきじゃないんでしょうけどね」

ノートにはびっしりと今日の試合のことを細かく書かれていた。

「この殴り書きのメモが1点にでもつながった時、マネージャーやってよかったって思えるんです」
「やっぱり、Aちゃんかっこいいね」
「え、そ、そうですか？！ひひっ、照れちゃいますよ〜」
｢(やっぱ西谷みたい)｣

清水とAが仲良さそうにしている光景を見て烏野陣は「潔子さんが笑っている！！｣と感動し、一方音駒は「うちのマスコットがいい仕事してる」と誰がボソッというとみんな笑いを堪えだした。

「なんか、めっちゃ失礼なこと言われてる気がする。こら！早く体育館片付けなさい！！リエーフ！床は仏の顔だと思って丁寧に磨きなさいと言ってるでしょうが！」

「な、なんで俺だけ怒られてるんすか？！」
「そうだぞーリエーフ真面目にやれー」(黒尾)



体育館を片付け終えると、夜の10時頃になっていた。

「研磨、研磨」

Aはシャワーを浴びたあと泊まる教室に戻る研磨を呼び止める。

「これ、持ってきちゃった」
「こ、これは…！」

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