なんだお前ら夫婦か【孤爪研磨】

十六話 ページ23

練習試合が始まる前、選手がアップをとっている間に各校のマネージャー達が集まってスポドリ作りをし始めていた。

「音駒って今年も一人マネなんだ〜」

梟谷のマネ、白福と雀田がAに近づいてきた。

「そうなんですよー。なぜか勧誘しても来なくって…ほんとになんで？」
「音駒ってなんか全体的に個性強くない？」
「え〜、そんなこと…」

想像してみるとそう思われる要素はなくはない。普段の虎や研磨、福永、黒尾、リエーフ、ダメだ…個性が強い特に2年

「あはは、Aちゃん卒業するまでマネ居なかったりして」
「や、やめてくださいよ…」

Aは梟谷の先輩達に去年も可愛がられていて、時々練習試合でも会うためそれなりに仲が良い。



烏野は初めて遠征に来たため、二人のマネはどこで給水していいか迷っている様子だった。

「あ、潔子さーん！！」

Aが手を振りながら呼ぶと、気づいて笑顔で小走りして来た。

潔子さん、足速いな

「ここで給水できますよ！あと、洗濯機はあっちで〜」

今回の練習試合は音駒で行われている為、Aは各校のマネに軽く学校案内することにした。

一方、烏野の新しいマネージャーの谷地はAの事をみて東京のヤンキーだと確信していた。

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