なんだお前ら夫婦か【孤爪研磨】

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『ナンパＶＳ研磨？』

Aと研磨が2人で出かけに行った時のこと。Aが電車を間違えて渋谷へ行こうとして秋葉原に着いてしまい、研磨に迎えに来てもらうためにベンチに座って待っていた。

Aは研磨が中々来なかった為、目を瞑ってイヤホンを掛けたまま待つ。

研磨まだかなー。



なんて呑気なことを考えてる名前。その一方研磨は

え、Aナンパされてるんだけど

「ねぇ、君一人？」
「連絡先交換しない？」

下を向いてこくこくと頷いているA。男はAに手を伸ばす。

「あ、あの」
「あ？」

いかにも怖そうな男2人組。

「えっと…その子、友達で…」
「何、彼氏？」
「い、行くよ、A」

Aは微動だにしなかった。

まさか、怖くて立ち上がれない？

「あー、俺たちのことは無視ですかぁ？」
「ね、こんなのより俺たちと飲み行こうよ。あ、もしかして未成年？じゃあ、美味しいもの食べ行こっか、奢るよ？」

Aはまた微動だにしない。

研磨はAの手を握って少し引っ張ると、Aは拍子抜けた声で「はぇ？」と返事した

「ごめ、うとうとしてたー。ん？お兄さん達誰？」

Aはワイヤレスイヤホンを取る。何を思ったのかAは急に血相を変えてナンパしてきていたナンパ男達の事を睨み出した。

「うちのぉ、研磨くんにぃ、何か用ですかぁ？指一本でも触れたらケーサツ、呼びますよぉ？」

3秒間ほど沈黙が続く。

「い、行こうぜ」
「あ、あぁ」

ナンパ男たちはどっかに行った。

「よし、研磨！モンスターカリウドのコラボカフェ行こ！」
「あ…うん」

Aは心配無いかもしれないと思った研磨だった。

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