なんだお前ら夫婦か【孤爪研磨】

十一話 ページ13

烏野との練習の日、音駒一同は驚愕することになる。

「おいA、なんだよその髪型wなんかのドッキリ？なかなかいけてんじゃん」

黒尾が指さしているのは烏野のリベロ、西谷夕だった。

「黒尾先輩、黒尾先輩…」

猛虎が黒尾の肩をつんつん、と指で押すと、猛虎はAの方を指さす。

「あ…？ああ、A…ん？お前だれだ？！あ、あれだこれはドッペルゲンガーだ！！」

すると、烏野一同も音駒のマネージャーに昨日のドッペルゲンガーがいる、とザワザワしだした。

「もしかしてお宅ら双子かなんか？」と、黒尾がすかさずつっこむ。

西谷とAはゆっくり近づくと、ガバ！と熱い抱擁をした。

「会いたかったぜAー！！」
「私もだよー！夕も、元気してた？！」

置いていかれる一同。

「私達、従兄弟なんだよね」
「従兄弟とかいう血の濃さじゃなくない？双子でしょ」(夜久)
「従兄弟だってば、すごい似てるだけで」

烏野陣は『抗えない血を感じる…！』と思うのであった。

約10年前、Aは親が再婚するまで前の苗字は西谷Aだった。

義理の父との間に弟ができてから東京に引っ越してそれ以来親戚の集まりのもご無沙汰だった。

「じいじ元気？」
「おう！じいちゃんは元気だぞ！おばさん元気にしてるか？」
「弟の世話でちょっと痩せたかなー」

そんなプライベート丸出しの話をした後、試合時間も迫っているという事で1度解散した。




追記

※西谷とAは初見だと顔めっちゃ似てるけどよく見ると多少似てないところもあります。Aはもう少し女性らしい甘めな顔だちです。

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