第四話 ページ6
今まで術式で取り込んでいた建物を元の場所へ戻すのに1ヶ月近くかかった。
その間、反転術式を何度も使ったせいか、術を使うのがかなり上手くなっていた。
「特級ですか」
「うん!特級!」
「すごいなー!やっぱ五条家強いね!」
数ヶ月で2級から特級に脅威のスピード出世したA。本来なら色々な段階を踏まなければならないのだろうが、Aは2級から突然特級になった。
それは、反転術式を使えるようになってからは人が変わったかのように術式の精度は精密になり、領域展開の習得までしたのだ。
Aの領域は特級呪霊すら飲み込み、自分の糧としている。
七海や灰原は特級というのは心強いが、どこか遠くへ行ってしまったような感覚になっていた。
「星漿体の護衛、貴方もついて行くんでしょう?」
「うん、もしかしたら星漿体と仲良くなれるかも!」
「どれほど頭がお花畑なんだ…」
七海と灰原に「じゃあねー!」と手を振ると、五条と夏油に着いて行った。
「もうあっち側なんだね」
「前からそのような予感はしてた」
「七海、寂しいんでしょ」
無言を貫く七海。
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作者名:XYZ | 作成日時:2023年9月26日 12時