二話 ページ4
事故報告書を提出するのは何度目だろう。
夜蛾にはもう怒られることはなくなった。ただ術式をもっと精度の高い物にしないとダメだと長い話が始まった。
「…それでだ。五条に術式の使い方を習ってこい」
「…はい、はい、…え?」
それまではいはいと適当に受け流していたが、我に返った。
「五条って五条悟くんの事ですよね?」
「五条悟くんのことだ」
「いやいや、あの人が指導にむいてるとは思えないんです」
「臆病な癖に言う時は言うな」
次の日の昼。学校の校庭にて五条とその監修若干4名。(家入、夏油、七海、灰原)
「ねえねぇ、俺に教えられるってどんな気持ち?」
「小学生みたいな煽りしないでください。私だって不本意なんですから…」
体を解す為にか、伸びをする五条。
「さぁ、お手並み拝見しようか」
五条はAに絶対大丈夫だから旧校舎の屋根の上に置いた夜蛾の作りたての人形を消してみろと言う。何が大丈夫なのだろうか。
「絶対怒られますって!」
「だーいじょぶだって」
「どこが?!」
いがみ合っているうちに痺れを切らした監修からヤジが飛ぶ。
「やれやれー(家入)」
「面白そうじゃん。やりなよ(夏油)」
「1体くらいなくなったって気づかないって!(灰原)」
「私は帰ります(七海)」
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作者名:XYZ | 作成日時:2023年9月26日 12時