貴方のために出来ること part.7【名探偵コナン】

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そういえば、シェリーはキュラソーの事知らないのか。アスティ(私)が会いに行ったときは震えてたのに。


「おーい！観覧車が空いとるぞ〜!!今がチャンスじゃ〜!!」


「うわ！マジかよ！早く行こうぜ!!」


「待ってくださいよー!!」


「ほら、お姉さんも行こ」


「え、えぇ」


キュラソーを引っ張って行く子供らしい子達と、子供らしからぬ行動や話をする子達。


(違和感しかない。……今まで良くバレずにいれたね)


ベルモットはお気に入りの探偵君の為に見て見ぬふりをして。私は見えないところで情報操作してってやってるけど。目の前でバッタリあったら即バレじゃないかな……。


(もう少し子供らしく行動してください!お願いします!!)


何て心の中で叫びつつ、シェリー達の後を付けることに。


私その人知ってまーす!!って言えないので影から見守ることに変更だ。急にキュラソーの記憶が戻って、シェリーに危害が行くのは防がなくちゃいけないからね。


観覧車の近くまで行くと、ベルモットらしき人を見かけた。でも探偵君とシェリーに気付いて、そそくさ移動していく。私の事は気付いてなさそう。良かった。


「おい!!元太危ねぇぞ!!」


という探偵君の言葉にハッとして、ベルモットを見ていた視線を前に向けたら……一番ヤンチャそうだった少年が、観覧車の搭乗口近くにある高所から落ちそうになってた。


(は!?ちょっと見てない間に何があった!?)


キュラソーが必死に少年が落ちないように、片手を抑えて助けようとしている。でもその少年は体が大きく40kgくらいありそうな体格。キュラソーでも片手では引き上げられないし、足場が狭いため他の人達も手が出せず、引っ張りあげるのは難しい。


キュラソーが辺りを確認し少年の手を離した所で、少年が落下した。


それと同時にキュラソーも飛び下りる。すぐさま壁を蹴り上げて大きくジャンプし観覧車を支えてる鉄柱に向かって飛ぶ。


カーブのついた鉄柱に張り付くように手と足を立てて、屈んだ状態で少年の方に一気に滑り、勢いのついた状態で再び大きくジャンプして落下している少年をキャッチ。


そのまま壁に背中から着地すると傾斜になった部分をゴロゴロと回転しながら滑り下りてきた。係員達が走り寄り、無事の確認をしている。キュラソーも少年も怪我などはないらしい。


(はぁ……。心臓に悪い……)


安堵のため息を誰にも気付かれないよう吐き出した。


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