ifストーリー〜は〜 ページ44
「Aの飼い主は俺だからな」
「え?」
「ライが猫を飼って……?」
「なんだ?」
「似合いませんね」
バーボンのその言葉に秀一は彼を睨み付ける。……おっかないですよ?;
私を抱えたまま室内に入る秀一。1人掛けのソファに腰掛けて、膝の上に私を乗せる。手は数度頭を撫でてピタリと止まった。もっと撫でろーって秀一の手に頭を擦り付けていたら
「……バーボン、スコッチ」
「「なんです?/なんだ?」」
「……こいつが怪我をしてる理由を知っているか?(黒」
朝までは傷1つ無かったんだが?って真っ黒いオーラを背負って問い掛ける秀一は、さしずめ魔王だ。おっかな過ぎて震えが止まらん(ガクブル
「お、落ち着け、ライ。説明すっから……」
スコッチが出会い頭の話を、秀一に説明してくれる。
「__で怪我してたから連れてきて、手当てしたって訳だ」
「……そうか。すまないな、スコッチ」
秀一はスコッチに礼を言ってから、私に視線を向ける。体を優しく撫でながら
「A、痛くないか?」
と、眉を下げながら問い掛けてくる。なので
『みぅみぅ……みぃ?(痛い、みんなひどいんだよ……だから優しくして?)』
って甘えていると
「やはり外に出さない方がいいか?(ボソッ」
『み!?』
秀一の呟いた言葉に膝から下りて床に着地。くるくると動き回って、秀一の膝に戻る。
『みゃあ!!みゃあ!!(めっちゃ元気!!外には出たい!!)』
『家の中ばかりはやだぁ』って、頬擦りして主張すれば、最終的には許してくれる。……あっぶねぇ;
「さて……」
私を抱えながらスクッと立ち上がった秀一。なんだ?って彼の顔を見上げる。
「どこか行くんですか?」
バーボンの問いに、悪っるい顔をしながら
「ここら辺にいるカラスを撃ち落としにな(ニィッ」
「「はぁ!?」」
(カラス逃げて!?超逃げて!!今すぐこの近辺から……いや!いっそこの街から離れろ!!)
本気でカラスの殲滅をやりそうな秀一を、バーボンとスコッチは懸命に説得する。二人の熱意に、秀一は渋々と従った。
今後カラスが襲い掛かって来そうな事があったら、威圧して逃げるように仕向けよう。と私は心に誓う。
(……私のために、この街からカラスが一羽も居なくなるところだった;)
秀一が私を思ってくれるのは嬉しいけど、今回の思考はいきすぎだと思うよ……;
さすがの私も秀一の考えに呆れるしかなかった。
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輝(プロフ) - 雪丗さん» ホントですか!?やった…!ありがとうございます!! (2018年9月9日 15時) (レス) id: 7ffc6db072 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 輝さん» リクエストありがとうございます。お時間掛かるかもしれませんが、書かせて頂きたいと思います。少々お待ちくださいませ。 (2018年9月9日 13時) (レス) id: a6201812ee (このIDを非表示/違反報告)
輝(プロフ) - 自分を好きと言いながら昴に泣き付いたり他の人に抱き着こうとしたりする夢主に嫉妬する安室さんが見たいです! (2018年9月9日 11時) (レス) id: 7ffc6db072 (このIDを非表示/違反報告)
輝(プロフ) - 作者の夢から派生したお話の最後で昴に泣き付いてましたよね。それで出来たらなんですが (2018年9月9日 11時) (レス) id: 7ffc6db072 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます。楽しんで頂けたようで嬉しいです。 (2018年8月26日 19時) (レス) id: a6201812ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪丗 | 作成日時:2018年6月11日 22時