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『食事をしに来ただけです。何もしません。……ところで今日は学校はどうしたんですか?』
「振替休日で休み」
『……振替休日。それで……』
“間が悪かったな”なんて言いながら最後の一口を口に運ぶ。アスティの様子を探っていたら、後ろから声が掛かった。
「コナン君、その人と知り合い?」
「……えーと、知り合いって言うか……」
『知り合いと言うほどではありません。以前一度お会いしただけですよ』
そう言って後ろを振り向き、子供らに笑顔を向ける。アスティの言葉を聞いた安室さんは怪訝な顔をして近付いて来て、カウンター越しに彼女と小声で話をする。
「コナン君に会ったことあるんですか?(ボソッ」
『今言った通りですよ(ボソッ』
そんな言葉が耳に入る。次に口を開いたのは
「ばーちゃんかと思ってたら、ねーちゃんだったのか!」
元太だった。その言葉に固まるアスティ。
「元太君!失礼ですよ!?」
「そうだよ!お姉さんに向かって!!」
「だってよー、髪真っ白じゃねーか!」
「あのお姉さんはアルビノなんですよ!」
「あるびのってなんだ?食い物か?」
「違いますって……」
「元太君は何でも食べ物にしちゃうね……」
光彦達は元太にアルビノが何たるかを説明しだす。まったく伝わりそうもない様子だけどな……。
そしてこっちは、“ばーちゃん……”とアスティは呟き、その後ろから安室さんが、“後ろ姿だからわからなかったんですよ……;”と慰めている。
(さすがにばーちゃんはひでーよな……;)
気を取り直したのか彼女が口を開いた。
『と、年上に見られたのは初めてです。年齢が急激につり上がりましたが……;』
「ごめんな、ねーちゃん……」
『いえ、お気になさらず……』
声に覇気が無いが、怒っているわけでは無さそうで少し安心する。ここには安室さんがいるから平気だと思うけど、アスティは組織の幹部。何が起こるかわからない。
『そうそう。私はアルビノではないですよ』
「違うんですか?」
『この見た目は生まれつきですが違います。それよりも今時の小学生はアルビノと言う言葉を知っているんですね。私はそれに驚きです』
“よくお勉強してますね”と彼女が笑い掛けた所で光彦からこんな言葉が
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輝(プロフ) - 雪丗さん» ホントですか!?やった…!ありがとうございます!! (2018年9月9日 15時) (レス) id: 7ffc6db072 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 輝さん» リクエストありがとうございます。お時間掛かるかもしれませんが、書かせて頂きたいと思います。少々お待ちくださいませ。 (2018年9月9日 13時) (レス) id: a6201812ee (このIDを非表示/違反報告)
輝(プロフ) - 自分を好きと言いながら昴に泣き付いたり他の人に抱き着こうとしたりする夢主に嫉妬する安室さんが見たいです! (2018年9月9日 11時) (レス) id: 7ffc6db072 (このIDを非表示/違反報告)
輝(プロフ) - 作者の夢から派生したお話の最後で昴に泣き付いてましたよね。それで出来たらなんですが (2018年9月9日 11時) (レス) id: 7ffc6db072 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます。楽しんで頂けたようで嬉しいです。 (2018年8月26日 19時) (レス) id: a6201812ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪丗 | 作成日時:2018年6月11日 22時