貴方のために出来ること part.6【名探偵コナン】

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家に帰るか、終わるまで待つかと悩んでいたら携帯が震え出した。携帯を取り出し画面を見てみると、秀一からのメールだった。


赤井そんなところで何やってるんだ、お前は?


『ほ？』


そんなメールを見て、変な声が口から出た。工藤邸に視線を向けると、昴の姿の秀一が、姿を隠しつつ窓からこっちを見てた。


とりあえず手を振っておこう。と思って行動に移す。……何のアクションも無かったけど。


メールで≪服を返しに来た≫という理由と、≪騒がしかったから様子見のため≫という屋根に登った理由を送る。あと≪帰ろうか悩んでる≫って送ったら、＜終わったら入ってこい＞って言われたので待つことにする。


他所様の屋根の上で上向きで横になり、お昼寝……いや、夕方だから夕方寝だ。日が落ちてくるとすぐに冷えてくるもので。１度工藤邸に目を向け、秀一が窓辺にいなくなったことを確認する。半獣になり尻尾を体に巻き付けて、くぁー……っと欠伸をして目を瞑る。





──しばらくすると警察が来て、あれだこれだやって帰って行った。


静かになったので入って良いかなぁ？と思い、人に戻ってから屋根から飛び降りる。工藤邸の門へと足を進め『お邪魔しまーす』と声を掛けて玄関へ入る。


玄関先で少し待ってると、秀一が奥から出てくる。借りてた服を返すと、置いていった服を渡された。「洗っておいたぞ」って言葉と共に。……何か少し恥ずかしかったよ//


それを隠すようにもうひとつの袋を差し出すと、首を傾げて「なんだ？」って聞いてた。


『この間のお礼だよー』


「礼？」


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