貴方のために出来ること part.6【名探偵コナン】

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秀一から、相変わらずの唐突の呼び出しメールが来た。よって現在、工藤邸玄関です。


『どーして陽のあるうちに、呼び出すのかなー？』


「来るってわかってるからな(ﾆﾔ」


『これでも仕事、抜け出すの大変なんだけど……』


「……お前、仕事してるのか？」


『本当に失礼だな!?どうやって生活するのさ!!』


「……気ままに生きてそうだからな」


『あー……間違ってないねー』


「だろう？」


『でも大変なんだよ！』


「わかったわかった、今後気を付ける」


『……ほんとかなー？(ｼﾞﾄ』


そこで視線を逸らすってことは、今後も呼び出すって事ですかね？


秀一の後に続いて工藤邸のリビングに入ると、私に視線が一気に集まる。普段は彼しかいない空間に、探偵君と、この家の家主である小説家・工藤優作さん。そして奥さんである元女優・有希子さんが揃っていた。


『？』


どういう状況かまったく解らず、首を傾げる。すると有希子さんの顔がパァッ！と明るくなり、此方に駆け寄ってきた。


「さっき秀ちゃんが言ってたのはこの子？」


「そうです」


「きゃーー！」


『っ!?(ﾋﾞｸｯ』


「可愛いーーー!!」


『うぷっ!?』


いきなり叫ばれて吃驚し肩が跳ねたと思ったら、一瞬にして目の前が真っ暗に。むぎゅうっと、有希子さんに抱き締められ埋もれた。すっごいデジャブを感じる。


ところで……私は何しに来たんだっけ？何で呼ばれたんだ？顔合わせ？何のために？と、頭の中にぐるぐると疑問符が飛び交う。


「……有希子、離してあげなさい」


「えぇー……」


嫌そうにしながらも、手の力を緩めてくれる有希子さん。私は埋めれてた顔を上げて


『ぷはっ！』


「うちのがすまないね……」


『んーん。平気(ﾆﾊﾟｯ』


首を横に振れながら笑顔を向ける。そしてさっきから疑問に思っていたことを質問してみることにした。


『ところで何で僕は呼ばれたの？』


話を聞くと、バーボンが秀一の近辺を探り回り、現在バレる一歩手前にいるらしい。そこでみんなで協力して追い払おうってこと。


『？来たら放り出せば良いの？』


「それ何の解決にもならないよ……」


探偵君にため息をつかれた。けど


『だって僕が来た意味がわからないからさー』


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