貴方のために出来ること part.6【名探偵コナン】

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コナンside


昴さんの猫探しを中断して、昼飯を食べることにした俺達。まったく手掛かりが掴めなかったので、知り合いにも声を掛けてみようと言うことになり、まずはポアロに昼食兼調査という名目で行くことにした。


ポアロで何を食べるかなんて話をしながら道を歩く。ポアロの立て看板が小さく見えてきた場所まで近付けば、店から１人の客が出てきた。


(今のは……!!)


小柄で白い長髪の女。ほんの一瞬だけ見えた横顔は黒の組織の幹部、アスティだった。


「お前らは先にポアロに入ってろ！」


「コナン君!?」


「どこ行くんですかー!?」


「すぐ戻る!!」


俺達に背を向け歩き出した女の後を、走って追いかける。角を曲がった女と同じように曲がると、すでに姿は見えなくなっていた。


「くそっ！どこに……!?」


近くを探してみたが、アスティらしき人を見つけられなかったので諦めてポアロに戻ることに。






──扉を開くとカランカランと音が響く。その音の後には「いらっしゃいませ」と男女の声が重なった。安室さんと梓さんの声だ。


「コナン君！どこ行ってたのー？」


「知り合いが居たと思ったんだけど、違ったみたいだ」


みんなが座ってる席についてから、事前に決めていた料理を注文した。


料理が運ばれて来るのを待っている間に、白猫のことを誰に聞きに行こうかと話し合っていれば、梓さんが「お待たせしました」と注文した品をテーブルに順次置いてくれる。


まずは梓さんから聞こうとなり、彼女に声を掛けた。


「梓さん、この猫見たことない？」


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