貴方のために出来ること part.6【名探偵コナン】

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優作さんの変装の手伝いをし終わり、有希子さんを送り出して、秀一の手から逃れて、現在工藤邸には優作さんと探偵君、そして私の３人だけです。


……秀一が工藤邸から出るときに言った「後で覚えていろ」って言葉は、私の幻聴だと信じたい(遠目


バーボンが来るまでの間に、優作さんと探偵君とは仲良く(？)なりました。っていうか探偵君には、明美さんの時の事を問い質されました。


「猫さん」


『んー？』


「雅美さんの時の事なんだけど」


『雅美？……あー、あのお姉さんね』


「何で生きてるって教えてくれなかったの？」


『どこから組織にバレるかわかんないからー。また狙われるでしょ？』


「……そうかもしれないけど(ﾑｽｯ」


口を尖らせてそっぽを向く探偵君。明美さんの事だけじゃなく、組織の事もちゃんと教えなかったのが不満らしい。


でもさ、子供に言うことじゃないでしょ？あの時は、この子が工藤新一だと知らなかったんだから。まあ、知ってても言わないだろうけど。


そのあとも「組織の事で知ってること教えろー！」って、うるさいから『そんなに騒ぐと、君が工藤新一だとバラすよ？』って言って脅しときました。大人気ないって？チェシャ猫は自由気ままなイタズラ猫だから問題ないのだ。ﾆｬﾊﾊ。


まあ言ったら言ったで「何で知ってるんだよ!?」って、うるさかったんだけど……。


ポケットに仕舞っていた携帯が震える。画面を見てみると１通のメール通知が。相手は“バーボン”と表示されていた。内容を見て返信を送る。


(公安警察、降谷零。秀一を捕れるものなら、捕ってみろ(ﾆｨｯ)


自分の口角が不気味に上がるのがわかった。そんな私を見て、目を見開き息を呑む優作さんと探偵君。二人の視線には気付かぬ振りを決め込む。


今回の遊び相手は公安。こういう機会がない限り、相手にしない相手。この面子ならヘマしない限り、私の出る幕なんてないだろうけど、楽しくなりそう。


(バーボンの悔しがる顔が楽しみだなぁ(ﾆﾔﾆﾔ)


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