貴方のために出来ること part.6【名探偵コナン】

230, ページ13

でも互いに譲ることなど出来ない部分がある。だから相手の出方を見る……んだけど、はっきり言って、今の状況はとてつもなく面倒臭い。


『……前に言ったはずです。“Segretoとして協力する”と』


「それで僕から情報を取り、組織に報k『しませんよ』!!」


『情報屋は信用第一。一度信用を無くせば、瞬く間にそのことが広がり、それで終わりです』


「そうだとしても、そんな見え透いたウソを誰が信じるんです？」


『貴方が』


「信じると思ってるんですか？」


『貴方が信じるかどうかなんて、私の知ったことではありません』


「……言ってることが滅茶苦茶ですよ」


呆れた顔されたけど、疑り深いバーボンが簡単に信じるとは思わない。でも


『信じるかどうかは知りませんが、貴方には私の情報が必要なのでしょう？』


「っ……」


『ならカードを見せるしかない』


「!!」


『イヤなら帰って貰って結構ですよ？(ﾆｺ』


「……性格悪いですよ」


『知ってます。それが何か？』


先程笑顔を向けたばかりなのに、表情を一変させて淡々と言葉を返してやる。


「……貴女が僕の個人情報を、バラすような素振りを少しでも見せたら、僕は躊躇うことなく貴女を殺します(ｷﾞﾛﾘ」


彼から殺気がピリピリと飛んでくる。バーボンからは初めて向けられるな。なんて呑気なことを考えてしまった。


『煮るなり焼くなり殺すなり、貴方の好きにすると良いです』


「…………」


銃を向けたまま口を噤んで、考え込んでしまったバーボン。まあ、好きなだけ考えれば良いさ。彼の決断を静かに待つことにする。


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