検索窓
今日:9 hit、昨日:22 hit、合計:35,868 hit

785, ページ9

──静かな空間のまま進んでいた車は、あっという間に私の家へ到着。


もう着いちゃった……って残念な気分になりつつ、ドアハンドルへ手を掛ければガチャッ!と施錠された。なんで??


秀一へ振り向いてみれば、当の本人は車を降りていくところで。


『あのー?赤井さん?これはどういう??』


って疑問を投げ掛けたのに、何も言わずに降り、車の前方を通って助手席側へと回る姿を目で追いかける。


助手席側へと立った秀一は、ロックを開け、ドアを開けてくれる。笑みを浮かべながら差し出された左手。


とても様になっているその姿を、永久保存したいから写真撮っていい??って口走りそうになるのを、ぐっと堪えて脳内で永久保存しとく。


その大きな左手の上に自身の右手を乗せて車外へ出る。どこにでもあるアパートの前だというのに、特別な場所へ降り立った気がして


(猫と人でこんなにも違う感覚なの?
……あぁ、なるほど。これがお姫様体験ってやつか)


なんて思った。秀一の行動一つで何気ない場所が輝いて見えるっていうね。


握られたままの手に、身体ごと秀一へと向けて顔を上げる。離してくれないってことはまだ何かあるんだろうと思って。


「俺は、料理が出来ないんだ……」


終わったんだと思っていた先程の話が舞い戻ってきたわ。もしかして、なんて答えようか考えてたの?そこまで深く考えなくても良いのよ?勢いで口走っちゃった言葉だから。


そんなことを思いつつ『そうなんですね』って秀一の言葉に返答。知っていることだけど、しらっと相槌は打っておく。


「そこでなんだが……」


『はい』


.

786,→←784,



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (99 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1776人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , トリップ , 赤井秀一   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

雪丗(プロフ) - れいさん» お返事が遅くなり申し訳ありません(>人<)そう言って頂けますと作者冥利につきます。ありがとうございます(^^)更新速度はノロノロかと思いますが、少しずつ書き進めていきます。今後とも今作品を、どうぞよろしくお願いしますm(__)m (2022年5月22日 3時) (レス) id: 3aa07c1458 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - やっちさん» お返事が遅くなり申し訳ありません(>人<)ここまでお読み頂き、ありがとうございます(^^)更新速度は遅くなると思いますが、赤井さんとのお話を含め、少しずつ書き進めて行きます。今後とも今作品をよろしくお願いしますm(__)m (2022年5月22日 2時) (レス) id: 3aa07c1458 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - すごく面白い作品に出会えて感動しています…!こんなに長編で丁寧にお話を書いてくださるなんて、感謝しかありません!!これからも応援させてください。続編まってます! (2022年4月9日 17時) (レス) @page27 id: 5b49cb1871 (このIDを非表示/違反報告)
やっち(プロフ) - 凄く面白いです!二日掛けて読んじゃいました。主人公が猫になれるのとか発想が凄いです!一回死んじゃったのはビックリしましたが。赤井さんと結ばれますように…。更新楽しみにしてます (2022年4月3日 17時) (レス) @page27 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 寝子さん» 寝子様、いつもありがとうございます!(≧▽≦)赤井さんとの再会までとても長かったですが、やっと二人のわちゃいちゃを書ける時が来ました!\(^^)/楽しんで頂ける作品になるよう試行錯誤していきます。今後ともよろしくお願い致しますm(__)m (2021年12月29日 17時) (レス) id: a83da031ca (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雪丗 | 作成日時:2021年12月28日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。