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『お会計を』
「お支払いならば、お連れの方から既に頂いております」
『……え？』
ニッコリと営業スマイルを浮かべながら言われた店員さんの言葉に、聞き間違えですよね？って気持ちから『もう一度お願いします』って聞き返したわ。
「お連れの方が先ほどお支払いされましたよ」
と同じ言葉を掛けられた。聞き間違えではなかったようで『そ、そうですか。ありがとうございます。ごちそうさまでした』って挨拶をしたところで、寄って来ていた秀一から「出ようか」と声を掛けられる。並ぶように歩いてそのまま店外へ。
車へエスコートするかのような動作をする秀一。その姿はとても様になっていて興奮しそう。でもちょっと待て。それよりも
「では。送」
『どうして払っちゃったんですかー！？』
彼の言葉を遮って叫ぶように問うてやった。
「どうしてって、俺が君を誘ったんだぞ？」
『私は貴方へのお礼のつもりだったんです！』
「礼など必要ない」
『なんでよ！！』
秀一の返答を聞いてついつい口から漏れた素の言葉。それに気付けば諌めるように口を噤む。私の崩れた口調など気にしていないかのように笑みを浮かべ
「どうしても礼がしたいというのなら」
『�爐匹Δ靴討皚瓩任后�』
私の勢いに「クスッ」と声を漏らしつつ、秀一は要望を口にした。
「では君の、Aの手料理を食べさせてくれないか？」
『それくらいお安いご用です！いつが良いですか！？明日！？明日ですか！？朝！？昼！？晩！？』
「クックックッ。三食作ってくれそうな勢いだな」
私が知っている過去と同じなら、今この時の秀一は料理をまったくしない。お弁当を買ってくるとか、簡易食品ばかりだったりとか、時間を忘れて食べなかったりなどなど。バランスの悪い食生活をしていた。
それを知っているからこそ『お望みなら作りますよ』と普通に口から出た言葉。それに目を見開いた秀一を見て
(……あ。またこの口は。ゆるゆる過ぎだぞ。抑えなきゃ)
って自分の口を隠すように両手で物理的にも押さえておく。一旦下げた視線を上へと戻して秀一を伺っていれば、口を押さえていた右手を取られ、軽く握り締められる。小さく笑んだ口元を見るに気分を悪くさせたようではなさそうで安堵した。
手を引かれながら車へ誘導され、ドアを開けて貰ったので感謝を述べつつ助手席へと腰を下ろす。
.
785,→←783,作者の今年の抱負：part.21まで進みたいぞー！(๑ •̀ω•́)۶
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雪丗(プロフ) - れいさん» お返事が遅くなり申し訳ありません(>人<)そう言って頂けますと作者冥利につきます。ありがとうございます(^^)更新速度はノロノロかと思いますが、少しずつ書き進めていきます。今後とも今作品を、どうぞよろしくお願いしますm(__)m (2022年5月22日 3時) (
レス) id: 3aa07c1458 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - やっちさん» お返事が遅くなり申し訳ありません(>人<)ここまでお読み頂き、ありがとうございます(^^)更新速度は遅くなると思いますが、赤井さんとのお話を含め、少しずつ書き進めて行きます。今後とも今作品をよろしくお願いしますm(__)m (2022年5月22日 2時) (レス) id: 3aa07c1458 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - すごく面白い作品に出会えて感動しています…！こんなに長編で丁寧にお話を書いてくださるなんて、感謝しかありません！！これからも応援させてください。続編まってます！ (2022年4月9日 17時) (レス) @page27 id: 5b49cb1871 (このIDを非表示/違反報告)
やっち(プロフ) - 凄く面白いです!二日掛けて読んじゃいました。主人公が猫になれるのとか発想が凄いです!一回死んじゃったのはビックリしましたが。赤井さんと結ばれますように…。更新楽しみにしてます (2022年4月3日 17時) (レス) @page27 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 寝子さん» 寝子様、いつもありがとうございます！(≧▽≦)赤井さんとの再会までとても長かったですが、やっと二人のわちゃいちゃを書ける時が来ました！＼(^^)／楽しんで頂ける作品になるよう試行錯誤していきます。今後ともよろしくお願い致しますm(__)m (2021年12月29日 17時) (レス) id: a83da031ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪丗
| 作成日時：2021年12月28日 12時
