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──日の出から数十分も経過すれば、徐々に増える交通量。いつまでも橋のど真ん中付近に路駐しておくわけにもいかないので移動することに。
ご飯を食べに行こうって出発。と言ってもお正月に営業しているところは数えられる程度だ。まあ秀一と一緒なら、どこであろうと美味しいご飯になるんだけどさ。
ご飯を食べ終えたら、ドライブ〜って走って貰ったよ。
……なんだけど……、早朝から後先考えずはっちゃけ過ぎた私の脳みそは、最後まで持つことはなかった。
車内は余所者がいない二人だけの空間だし、なにより安心感が強い。だから秀一の運転する横で一人爆睡したわ。
次に目を開けたらベッドの上だったのよ。どこだか気付いた瞬間、『ファッ!?』って奇声を上げたわ。
いつか秀一の側でやらかすだろうと思っていたけど、思っていたよりずっと早い。なにより動かされても起きないっていうね……、気が弛みすぎじゃないかね?野性味がない……。
枕元のサイドテーブルには秀一からのお手紙が置かれていて……
〈勝手に入室してすまない。
気持ちよさそうに寝ていたから起こせなかった。
鍵は閉めてドアポストに入れておく。
早めに回収してくれ。
ゆっくりおやすみ。 赤井〉
『うぁぁぁぁっ……!秀一ごめぇぇぇん……!!』
って叫びながら速攻行動。まずは秀一の言いつけ通り鍵の回収。問題なく手元に収めれば、カバンの中に入っていたケータイを取り出して謝罪の連絡だ。
気を悪くすることもなく〈朝、早かったからな〉と、ただただ穏やかな声音が耳へ届き安堵──……したけど、私寝坊しましたが?って心の声がツッコミを入れたよ。
また時間が合えばどこかへ出かけようというお誘いは、わかってるだろうけど即了承を返しておいたよ。
寝坊から始まり寝落ちで終わるなんて……、秀一に申し訳ないことをした……。次回挽回するぞーッ__!!
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雪丗(プロフ) - れいさん» お返事が遅くなり申し訳ありません(>人<)そう言って頂けますと作者冥利につきます。ありがとうございます(^^)更新速度はノロノロかと思いますが、少しずつ書き進めていきます。今後とも今作品を、どうぞよろしくお願いしますm(__)m (2022年5月22日 3時) (レス) id: 3aa07c1458 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - やっちさん» お返事が遅くなり申し訳ありません(>人<)ここまでお読み頂き、ありがとうございます(^^)更新速度は遅くなると思いますが、赤井さんとのお話を含め、少しずつ書き進めて行きます。今後とも今作品をよろしくお願いしますm(__)m (2022年5月22日 2時) (レス) id: 3aa07c1458 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - すごく面白い作品に出会えて感動しています…!こんなに長編で丁寧にお話を書いてくださるなんて、感謝しかありません!!これからも応援させてください。続編まってます! (2022年4月9日 17時) (レス) @page27 id: 5b49cb1871 (このIDを非表示/違反報告)
やっち(プロフ) - 凄く面白いです!二日掛けて読んじゃいました。主人公が猫になれるのとか発想が凄いです!一回死んじゃったのはビックリしましたが。赤井さんと結ばれますように…。更新楽しみにしてます (2022年4月3日 17時) (レス) @page27 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 寝子さん» 寝子様、いつもありがとうございます!(≧▽≦)赤井さんとの再会までとても長かったですが、やっと二人のわちゃいちゃを書ける時が来ました!\(^^)/楽しんで頂ける作品になるよう試行錯誤していきます。今後ともよろしくお願い致しますm(__)m (2021年12月29日 17時) (レス) id: a83da031ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪丗 | 作成日時:2021年12月28日 12時