貴方のために出来ること part.19【名探偵コナン】

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基本的にニコニコと笑顔が絶えない萩原さん。私のことを可愛がってくれていると常日頃から強く感じるほどに愛情深い人。


たまに痛くされたり苦しくされたりするけど、それも愛情が深い故にの行動だと自身を納得させながら、でも勘弁してください……って内心思ったりなんかもしてる。


今まで注意されたり、軽く叱られたりすることはあったけど、怒られるのは初めてのことだ。


何故怒られたかと……


〈A！なんで国際電話に繋がっちゃうの！？〉


《え？今、アメリカにいるからですね》


〈アメリカァ！！？〉


《あ。通話料金大変なことになっちゃいますよね。こちらから折り返し》


〈通話料金(そんなこと)はどうでも良いのッ！
なんでアメリカに行っちゃってるの！？まだ学校冬期休みに入ってないでしょ！？〉


《大学は休学しました！》


〈なんで！！？〉


《アメリカに来たかったからですっ》


〈休学してまで行く！？気ままが過ぎない！？ねぇ！？
……はぁぁぁ。行っちゃったものは仕方ないか……。
それで？いつ帰ってくるの？〉


《未定です！》


〈そっか。未て、……え？未定？〉


《はいっ！》


〈Aは！まだ一応！！未成年でしょうがぁぁッ！！〉


《ごっ、ごめんなさぁぁい……っ！！》


──という感じです。


怒られた瞬間に背筋を伸ばしてその場で正座。そこから三十分間のお説教を受けたよ……。


電話越しなのに、萩原さんからの怒りの気配を沸々と感じたんだ……。電波ってそういうオーラ的な気配も運ぶんだね……。めっちゃ怖かった……。


しかも萩原さんとの電話の後、松田さんからも連絡が来て


〈一言くらい言え〉


というドスの効いた声音と電波に乗って恐ろしいオーラが籠められた一言で縮こまったわ。


米神に青筋を浮かべた松田さんが目の前に居たよ……。いや、実際には居ないんだけどさ……。……居たんだよ。見えたの……。幻覚が……。


『思い出しただけでも震えが……っ』


ガクブル……ッと震える身体。


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