貴方のために出来ること part.19【名探偵コナン】

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カサリンコと転がるサイコロ。ピタリと止まった瞬間《ハァァン！？》って私のガラが悪くなった。だって出目が６なんだもん。


《秀一とは絶対に六日後にしか会えないというのか！？ガッデムッ！！》


悔しさから、グシャッ！と紙サイコロを握り潰したわ。振るう物も亡くなってしまったので、不本意ながら六日後に確定。


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会えない日々に枕を濡らす。……とまではいかなかったけど、拗ねていたので大半の時間を部屋に籠って過ごしていた。寝て過ごしてばかりもいられないかと、気持ち程度にだけ仕事したわ。


学校は休学してるけど仕事はお休みしたわけじゃないので、入ってくる依頼を一件ずつ片付けながら時間を潰してたのよ。


持ってきていたノートパソコンを使い、梅ちゃんの新居に勝手に設置した私のパソコンをリモート操作してね。


〈こんなもん、なんで置くんだと思ったらそういうことだったのか……〉


呆れたような声が電話越しに聞こえたよ。《んなこと気にしてないで、データ持ってさっさと仕事に行け》って八つ当たりの如く言ってやったわ。


直接でのデータ引渡しも慣れたようで、ヘマすることは無さそうだ。一応、取引現場が確認できるよう防犯カメラが設置されてるところを選んでもらってる。取引終了後、映像は消去済みです。拗ねてるって言っても、そんなヘマはしませんよ。


そう言えば、つい二日前にバーボンと邂逅しちゃって鬼ごっこしてたな。それを遠く離れた国から、にゃははは！笑いながら応援しといた。お陰で良い気分転換になったようだわ。


日に日に梅ちゃんのドライビングテクニックが上達してるんだけど、それに負けじとバーボンも上達してるから、そのうち捕まるかもしれん。まあ……、がんばれ！


私も頑張るから！秀一のご飯作りをッ！！


さっきと同じ事を言うことになるけど、私の気持ち的には毎食作って秀一の健康を保ってやりたいところ。


秀一の事だからFBIの試験に備えての猛勉強と、体力＆身体作りを並行しつつ、生活するために必須のお金をバイトで補ってるはずだからさ。


(バランスの良い食事と食費は担ってあげたいッ──！！)


そんな思いを強く抱きながら、態度に出さないようテーブルの上に一つの小さな籠を置く。


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