今、やれることをやる 二【呪術廻戦】

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『──ゃぁぁぁぁあっ！！？』

ガバッと勢いよく体を起こす。はっ……はぁっ……と荒く息を吐き出しながらいれば

「大丈夫か……？」

心配気に眉を下げた恵くんに問い掛けられた。それによって自分の現状を把握。

白いベッドの上、必要最低限しかない簡易な部屋。鼻に付くのは消毒液などの、私の苦手な匂いだった。病室か何かだろう。

『はぁぁっ……。夢か……』

ベッドの上で両膝を立て、その足の間に頭を預ける。両腕を膝に乗せ頭を抱えるようにしていれば、背中を擦られる感触に顔を上げる。

『ありがとうございます、恵くん。大丈夫ですよ』
「……無理するな」
『本当に大丈夫です。ちょっと包丁を持った悪魔に追い回された夢を見だけですから……』

口に出したことで夢を思い出し、窓の外へ顔を向けて遠くを見つめる。マジで夢に現れるとは……。……頭に思い浮かべたことが仇になったのか？

「お。起きたようだな」

聞こえた声へと顔を向けると、長い髪で白衣を纏った女性がいた。整った顔をしており、右目にある泣き黒子が美人さんに拍車をかけている。……なんだけど目の下に濃い隈。

お姉さん。寝よう？美男美女は見る人にとって心の癒し。私に癒しをっ！……ごめんなさい！お姉さんクラスならそのままでも癒しです！けど気になるから寝よう！？お願いだから！

脳内でなんか色々並べ立てて、伝わることの無いことを思っていたら「体はどうだ？A？」って優しい表情を浮かべながら、私の顔を覗き込むようにして質問された。

『体？……あれ？腕ボッキリ逝ってたのに生きてる。自分で止め刺した記憶があるんだけど。どっから夢？』

腕だけじゃなく肋の痛みも無く、ぺろんと服を捲って見たら宿儺に殴られたはずのお腹も、青アザ一つ無かった。……ヤベェ。マジで何処からが夢だ？？

「はははっ。大丈夫そうだな」

ぽんっと頭に乗っかった女医のお姉さんの手。くるくると混ぜるように頭を撫でられた。丁度良い加減に撫で慣れてる感がする。

「神谷の傷は家入さんの反転術式で治して貰ったんだ」

顔を逸らしている恵くんを不思議に思いつつ、そろ〜っ……と挙手しながら

『……反転術式とは？』

質問すれば、こちらへ顔を戻した恵くんに呆れ顔を見せられ、美人女医の家入さんなる方からは


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52,→←50,呪胎戴天編の話を詰めた為、一話ずつズレました。内容に変更はありません。

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