今、やれることをやる 二【呪術廻戦】

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悟くん見てー！！って刃剥き出しのまま、ベッドに横になっているところへ飛び込んでみるが、見事に宙に浮く私の身体。刃も当たること無く途中で止まる。便利だな。無限。

「ちょっと危ないんだけど……」
『直った！直ったんだよ！』
「ハイハイ。意味分カンナイネー。不思議ダネー。良カッタネー」

適当な感じに返されたわ。何で拗ねてんの？？そっちも意味分かんないんだけど。まぁいっか。って身体を起こしてから刃を鞘へと戻す。

未だに起き上がろうとしていない悟くんへ振り返り、

『悟くん。忙しい中、様子を見に来てくれてありがとね』

と心からの感謝を笑顔で述べる。人を凝視したまま固まってしまったが、ご飯の準備始めるぞー！って意識は朝食へと早変わりして、悟くんから背中を向けて洗面所へ向かった。





『悟くーん。ご飯できたよー。いつまで寝てんのさー？起きろー』

人の枕に顔を埋めたうつ伏せ状態のやつに声を掛けると

「……Aはズルい」

って良く分からん文句を言われた。お前の分も食ってやろうか。イヤなら早く起きろ。






『棘くーん！』って突っ込んでいく勢いで目的の人へと走り、目の前で止まるようにズザザーッ！と砂埃を立てながら止まる。

パンダに砂が掛かったのを見て『すまん！』って、左手を縦にして軽く謝罪。ゲホゲホやってるパンダから、直ぐ様、棘くんに向き直り

「すじこ？」
『棘くんのアドバイスのお陰でぐっすり寝れたんだ！』
「ツナマヨ」
『そのお礼！』

はいっ！て差し出したのは、みたらし団子。昨日作った余りではない。ちゃんと棘くん用にって作って来たんだ。……材料が残ってたから。

私の顔とみたらし団子へ視線を行ったり来たりさせる棘くんに、みたらし団子嫌いだったか……？ってちょっと不安になる。

「しゃけ……」
『うん！』

目元を柔らかくして受け取ってくれたのを見れば、私も自然と頬が弛んで笑顔へ。追加するように『これはお茶ね』って水筒も乗っける。

『じゃ！私は走ってくるからー！』

久し振りにぐっすり寝たから、身体がめっちゃ軽く感じ、びゅーんっ！という効果音を立てながら『にゃはははー！』って気分良く駆け回り続けた。


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