今、やれることをやる 一【呪術廻戦】

じゅじゅさんぽ【由々しき事態？】 ページ47

一年生達の交流を含めた実地授業。彼らを見ていて良いチームになりそうだなって思う。そんな時、僕は見た。

「こ、これは由々しき事態だ！」

即対処しなければならない案件が出来、直ぐ様スマホを取り出し耳に付ける。

「頼みがあるんだけど──」



朝早くからやってきた悟くん。何を言おうと聞かないし、力ずくで追い出すことも出来ないので、朝食を共にし、お弁当を持たせてやる。そうすれば、まだうるさくないから。

『ほら。私、着替えるから出て』
「その前に、はい！これ！」
『なにこれ？』

目の前に出された一つの袋。中身を取り出せば

『……なにこれ？？』
「なにってショートスパッツだよ」
『それは分かる。なんでこれを渡されたのか聞いてるの』
「それはもちろん！戦闘中、下着が見え」

最後まで言いきる前に拳を繰り出したが、当たること無く直前で止まった。

『無下限を解け』
「そんな怖い顔したら可愛い顔が台無しだよ。ほら。ニッコリ笑って〜」

その軽い口調で余計に腹が立つ。怒りを押さえ込むように大きく息を吸って吐き出し、ニッコリと笑顔を作ってやった。

『ありがと。気遣ってくれて』
「僕はナイスガイだからね！当たり前だよ！」

その言葉にブチッと血管が切れたような音がした。

『あの制服(アレ)にしたのはお前だろッ！！』
「ゲフッ！？」

私の出来る最速で再度拳を振り抜いてやれば、綺麗に悟くんのお腹へと入った。勢いよく飛んでいったヤツは、玄関扉を弾き飛ばして廊下の壁へと激突。

『シィィィ……！』

怒りに自然と呼吸を使ってたらしい。

「痛ぅ〜〜っ、術式解除した矢先にっ……痛いじゃん！」

回復が早いな。どうなってんだ？こいつの体。……今はそんなこと、どうでもいいか。

『夜蛾学長に制服の変更と、教師からのセクハラ行為を直訴しに行きます。では』
「待って！？」

制止と謝罪を言いつつ、人の腰に引っ付き虫してくるヤツ。

それを引き摺りながら女子寮を抜けたところで、ばったり会った悠仁くんと恵くん。騒ぎに気付いて来たと。野薔薇ちゃんにはチラ見からの放置だ。

彼らに事情を説明すれば、汚物を見るような視線を向けられる虫。けど

「五条先生はアレだけど。俺は神谷の制服そのままで良いと思う。似合ってるし」
「悠仁！」
「でも見えるのは困る」
「恵も！」

思わぬ援軍。じゃあ仕方ない。

『セクハラ行為だけ訴えに行きます』
「待ってよ！？」
「それは良いと思う！」
「証言しよう」

味方を得た私は夜蛾学長の元へ。包み隠さず説明すれば虫の脳天に拳骨が落ち、やっとこさ私は解放された。

＊＊

続編移行のお知らせ→←じゅじゅさんぽ【美味しい食事はみんなと……共に？】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す