今、やれることをやる 一【呪術廻戦】

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「ヒドイよAッ！僕の味方で(側に)いてくれるって言ったのに！あれは嘘だったんだ！」
『言いたいことは分かるけど、他人が聞いたら面倒になることこの上ないような言い方止めてくれません？』
「僕がどれだけAに尽くしたか……！欲しいって言ったあれもこれも買ってあげたんだよ！？なのに僕を捨てるの！？」
『なにホステスに嵌まって縋り付く男みたいなこと言ってんの？楽しい？』

本当に持たなかったわ。寧ろここまで持ったのが奇跡か？

「Aちゃん、ノリが悪いぞ？」
『…………』

口を開くのもめんどくなったから、ジトー……って目を向けて、無言で訴えることにした。

そうすると観念したのか、頭ガシガシ掻きむしながら「わかったよ……」って言ってくれる。

『じゃあ』
「今まで出してやった分、ツケにしといてやる」
『腹いせに借金で縛り付けんなよ』

なんだこいつ。まったく分かって無いじゃん。ってジト目しか向けていられない。

『……まあいいや』
「え？借金まみれが？」
『うーん、そうだなー……三ヶ月くらいで返すよ』
「僕が払ってきた分は、三ヶ月しか持たないのか……」

何で悄気てんのか知らないけど、中小企業で働く社会人男性からしたら、年収一年分を丸々借金背負わされたくらいの金額なんだぞ。

私の仕事がちょーーっと儲け易いだけだ。私が言うのはなんだけど、あんたの金銭感覚はズレ過ぎだぞ。これだからボンボンは。まったく……。

「こうなったら……」
『ん？』
「Aの秘密をバラす」

ほぉー？思い切って来たね。五条くん。なら私は

『あることないこと捏造して、五条悟の人物像を全世界にばら蒔いてやんよ』
「そー来るの！？」
『だって物理的で勝てないんだから、これしかないじゃん』
「僕、社会的に死ぬよね！？」
『情報社会怖いね』
「怖いのはAだからっ！！」

最強に怖がられるっていうのも良いね！にゃははっ！

勝利に気分よくしていれば「ねー……考え直しなよー……」と人の手首を取って揺さぶって来る。

『いや、なんでそこまで拘るのさ……』
「帰ったらご飯出来てるし、お風呂も入れるし、掃除や洗濯だって。Aが家に来てから、一切家事やってないよ。僕」
『それは……面倒見て貰ってるんだから、それくらいはやらないと。肩身が狭いでしょ……』
「え？そんなの気にしてたの？」
『え？そういうことは気にしてないヤツだと思われてたの？』
「うん」
『おいこら。さっきの本当にやるぞ』
「あはははは。ジョーダンだってー！」


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