38, ページ41
「釘崎!神谷!」
「大丈夫か!?」
と、部屋へと飛び込んできた悠仁くんと恵くんの声を背中に受ける。
日輪刀に付いた血を振るい落として納刀。そして振り返り『油断は禁物ですよ。野薔薇ちゃん』って笑顔を向けておいた。
ノッポの呪霊が最後だったので任務完了だ。
悠仁くんと恵くんは一通り呪霊を倒したってことで、合流しようと犬の嗅覚で私達を辿っていたらしい。そこに人ではない者の大きな叫び声が聞こえて来たので、最速で走り、部屋へと飛び込んできたそうだ。
ありがとねー。心配してくれてー。見ての通り無事よー。野薔薇ちゃんにも傷一つ付いてないからー。
病院の外へと出れば「お疲れサマンサー!」と、一人外で待ってた悟くんのハイテンションな声。
「うんうん。みんな無事みたいで何よりだね!それじゃ学校に戻ろっか!」
『戻る前にお昼ご飯を所望します』
悟くんを見上げながら空腹を訴える。私の言葉に同意するかのように続くのは悠仁くんだ。
「結構激しく動いたから肉が良い!肉!ビフテキ!」
『……お肉……石焼ビビンバが食べたいです』
「それ焼き肉じゃないか?」
恵くんのツッコミを受けつつも、ほぼ肉に決まり掛けてるお昼のメニュー。一人黙ったままの野薔薇ちゃんへ近付き
『野薔薇ちゃんは何を食べたいですか?』
「…………」
口を閉ざしたまま、じっと見つめられていることに首を傾げれば
「さっきは、助けてくれてありがとう……」
何処か気まずそうな表情をしている野薔薇ちゃん。だから
『いえいえ。お気になさらず〜。助け合ってこそのチームですからね』
って答えておいた。
「……五条先生のお金で食べるんだから、特上牛タンとか特上カルビとかにしないと!勿体ないわ!」
『一理ありますね!特上ロースも付け加えましょう!!』
「A、イケるクチね!」
『はい!五条先生に止められるまで食べてやります!』
二人で笑い合いながら三人を追い掛ける。悟くんから「あんまり食べると太るよ」なんて失礼な言葉が聞こえたような気がするけど、気のせいだろう。
***
117人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪丗(プロフ) - 寝子さん» 神作者だなんて…((( ;゚Д゚)))畏れ多いっ…!(;>_<;)作者の方こそ自分の作品を読んでくださる寝子様や読者様方に出会えてとても幸せです。本当にありがとうございます(*^^*) (2021年8月5日 22時) (レス) id: a83da031ca (このIDを非表示/違反報告)
寝子(プロフ) - 読み返し中です。爪痕を残していくスタイルです。こんなに面白い作品を書ける神作者に出会えて幸せです。これからも応援しています! (2021年8月5日 16時) (レス) id: 031b8fe371 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 十六夜さん» 御了承ありがとうございます(^^)そうなんですよ。最強の目には敵わないんです(笑)声援もありがとうございます(*^^*)これからもよろしくお願い致しますm(__)m (2021年2月11日 15時) (レス) id: 61bafc2705 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜(プロフ) - はい!もちろんです!そうですよね、五条先生なら絶対にすぐ気づいちゃいますね!なにせ最強ですしw更新楽しみに待っていますね!これからも楽しく読ませていただきます!頑張ってください! (2021年2月9日 0時) (レス) id: d92903b6b1 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 十六夜さん» チェシャ猫での戦闘ですが、変装し正体を隠して…というのは、目の良い五条先生が居るので即バレするとの考えに至りました…。チェシャ猫テンションで暴れまわるならば可能かと。そちらでもよろしいでしょうか?(>_<) (2021年2月6日 21時) (レス) id: 61bafc2705 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雪丗 | 作成日時:2021年1月4日 22時