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ワンフロアを片っ端から確認しながら進んで行く野薔薇ちゃん。彼女が一部屋の扉を開けて中に入った瞬間に、ぬぅっと現れた呪霊を斬り祓う。
呪霊の気配が病院内に漂い過ぎていて、一匹出て来たくらいだと分かりづらいようだ。なので残念ながら野薔薇ちゃんは気付いてない。
『(こういうのは数をこなさないと身に付かないもんね。頑張れ野薔薇ちゃん!)』
内心応援しながら、彼女の後ろに続く。
──次に入った部屋は会議室のようで、広々とした空間。でも部屋の奥には呪霊。
「……かん、ふぁぁ……す、おこ……いぃ、す……」
天井まで頭が届き、腕や足などいろんなところがノッポな呪霊だ。発した言葉から推測するにお医者さんだったんだろうなー。なんて思う。
『大きいですね』
「その分当てやすいわ!芻霊呪法!」
野薔薇ちゃんは先手を取るってことらしく、速攻で呪霊を攻撃。ドスドスッ!と釘が当たったのはノッポの腕。
野薔薇ちゃんがパチン!と指を鳴らせば、弾け飛んだ腕と血飛沫。それを見て自信気に表情を明るくし
「大したことな」
いわね!と続けようとしたんだと思う。けれどその言葉は呪霊の声で打ち消された。
「ガァァァァッ!!!!」
とてつもなく大きな叫び声に、野薔薇ちゃんは両手で耳を塞いで目をも瞑る。その隙を付こうとした呪霊が、弾き飛ばされていない腕を振り抜き、野薔薇ちゃんへと攻撃を仕掛けた。
「っ!?」
叫び声が止んだことで目を開いた野薔薇ちゃん。ノッポからの攻撃に気付きはしたが、攻撃に転じるのも回避に転じるにもちょいと遅い。だから
『ダメダメ。野薔薇ちゃんを殺るつもりなら、まず私を倒さなきゃ』
野薔薇ちゃんとノッポの腕の間に割り込んでやった。そして左手で持った刀を、下から上へと振り上げてやればノッポの腕が簡単に落ちる。
『でもま。私の動きに付いて来られれば、の話なんだけど』
ノッポとの距離を一瞬で詰め、その体を五つの輪切りにしてやった。消えたノッポの呪霊と同時に
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雪丗(プロフ) - 寝子さん» 神作者だなんて…((( ;゚Д゚)))畏れ多いっ…!(;>_<;)作者の方こそ自分の作品を読んでくださる寝子様や読者様方に出会えてとても幸せです。本当にありがとうございます(*^^*) (2021年8月5日 22時) (レス) id: a83da031ca (このIDを非表示/違反報告)
寝子(プロフ) - 読み返し中です。爪痕を残していくスタイルです。こんなに面白い作品を書ける神作者に出会えて幸せです。これからも応援しています! (2021年8月5日 16時) (レス) id: 031b8fe371 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 十六夜さん» 御了承ありがとうございます(^^)そうなんですよ。最強の目には敵わないんです(笑)声援もありがとうございます(*^^*)これからもよろしくお願い致しますm(__)m (2021年2月11日 15時) (レス) id: 61bafc2705 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜(プロフ) - はい!もちろんです!そうですよね、五条先生なら絶対にすぐ気づいちゃいますね!なにせ最強ですしw更新楽しみに待っていますね!これからも楽しく読ませていただきます!頑張ってください! (2021年2月9日 0時) (レス) id: d92903b6b1 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 十六夜さん» チェシャ猫での戦闘ですが、変装し正体を隠して…というのは、目の良い五条先生が居るので即バレするとの考えに至りました…。チェシャ猫テンションで暴れまわるならば可能かと。そちらでもよろしいでしょうか?(>_<) (2021年2月6日 21時) (レス) id: 61bafc2705 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪丗 | 作成日時:2021年1月4日 22時