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悟くんが出張につき、一人でお留守番中です。
私の身の置場所が決まっておらず、外に出て良いものか?と思うところなのですが、面倒臭いことが起こるのは嫌なので我慢です。早く決めろや!というのが私の正直な気持ちです。はい。
まぁ悟くんがいない間の食料は事前に購入済みだから、切羽詰まっている訳ではないんだけど。
それに何か必要になった時用って、悟くんから一万円頂きました。これだけあれば大抵のことは成し得られる。ちょっと贅沢するのなら出前も可能だ。
『何に使おっかなー?』
なんて思っていたこともすっぽり忘れ、
『この世界の裏社会はこんな感じかー。へー』
と盗み見している内に数日が経っていた。その為〈今日帰るからねー〉というメールが来て
『……
パソコンの横に置かれたまま使われることのなかった物を見る。まぁいっか。ご飯の準備しよー。
「──ただいまー」
事前の連絡があった通りに帰って来た悟くん。
『おかえり。ご飯とお風呂。どっちでもどうぞ』
「Aは食べた?」
時間的にちょっと遅めだったので、もぐもぐ済みだ。
『空腹には勝てんのでお先した』
「なら風呂先に入ってくるか」
悟くんが手に持っていた紙袋を、頭の上に乗せられ、そのままリビングから出ていった。なんだこれは??と両手で掴み、目の前へ下ろす。
『おおー!』
天井へと両手で掲げて、お茶の準備にキッチンへ走った。
──お風呂から上がり、ご飯を食べ終えた悟くんが部屋の中をウロウロしてるのを見て『何か探してるの?』と聞いてみる。
「さっき僕が持ってた紙袋は?」
『ん?そこー』
指差した先にあるのはゴミ箱。
「……中身は?」
『食べた!』
「食べたって!?一人で全部!?」
『うん!だってお土産だったんでしょ?』
悟くんから貰った紙袋。仙台に行っていたようで、そこの名物である喜久水庵喜久福のずんだ生クリーム大福八個入りが入っていた。
生クリームというくらいだから、甘くてくどそうなイメージがあったんだけど、そんなことはまったくと言って良い程に無く、お豆の粒々食感とマッチしててさっぱりしていた。ずんだ餅のもっちり食感も良きで、あっという間にぺろりんちょだ。
『美味しかったよ!ありがとー!』
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雪丗(プロフ) - 寝子さん» 神作者だなんて…((( ;゚Д゚)))畏れ多いっ…!(;>_<;)作者の方こそ自分の作品を読んでくださる寝子様や読者様方に出会えてとても幸せです。本当にありがとうございます(*^^*) (2021年8月5日 22時) (レス) id: a83da031ca (このIDを非表示/違反報告)
寝子(プロフ) - 読み返し中です。爪痕を残していくスタイルです。こんなに面白い作品を書ける神作者に出会えて幸せです。これからも応援しています! (2021年8月5日 16時) (レス) id: 031b8fe371 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 十六夜さん» 御了承ありがとうございます(^^)そうなんですよ。最強の目には敵わないんです(笑)声援もありがとうございます(*^^*)これからもよろしくお願い致しますm(__)m (2021年2月11日 15時) (レス) id: 61bafc2705 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜(プロフ) - はい!もちろんです!そうですよね、五条先生なら絶対にすぐ気づいちゃいますね!なにせ最強ですしw更新楽しみに待っていますね!これからも楽しく読ませていただきます!頑張ってください! (2021年2月9日 0時) (レス) id: d92903b6b1 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 十六夜さん» チェシャ猫での戦闘ですが、変装し正体を隠して…というのは、目の良い五条先生が居るので即バレするとの考えに至りました…。チェシャ猫テンションで暴れまわるならば可能かと。そちらでもよろしいでしょうか?(>_<) (2021年2月6日 21時) (レス) id: 61bafc2705 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪丗 | 作成日時:2021年1月4日 22時