貴方のために出来ること part.4【名探偵コナン】

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秀一からの呼び出しを受けて、出向いたところはビルの屋上だった。目の前にいる秀一へ声を掛ける。


『こーんな時間に呼び出して何の用？お兄さん』


「……まだ夕方だぞ」


『僕は夜型なの。明るい時間は出歩かないのー』


「……それでも来たのか」


『お兄さん、僕が有無を言う前に電話切ったよね？』


「…………」


『まぁいいけどさー。それで何の用なの？』


話を聞くと偶然が偶然を呼んで、毛利小五郎が組織に狙われることになったらしい。


水無玲奈(キール)の依頼を受けた毛利小五郎は、事件解決のために盗聴器と発信器を仕掛けた。事件は無事に解決したが盗聴器とかの回収を忘れてしまい、たまたま彼女の靴裏に付着してしまったんだそうだ。そのことが組織にバレる前に回収をしようと奔走してるんだけど、今現在回収できてない。


ジン達に盗聴器とかの存在がバレるのは時間の問題。なので盗聴器と発信器を仕掛けたのがFBIだと偽装するために、秀一は毛利探偵事務所から700ヤード離れたビルの屋上で、ジン達が現れるのを待ってる状況なんだって。


『これ、僕が来る必要あった？』


「お前も狙撃は得意だろ？組織に居たとき聞いたぞ」


『ライフル持ってきてないよ』


「……何で持ってこなかったんだ？」


『説明受けたの今だよ！』


「……役に立たないな」


『ﾆｬﾊｰ。僕、今すごくお兄さんと遊びたいなぁ？』


「……待て」


『僕は犬じゃないから“待て”は聞かなーい』


じりじりと近寄る私と、じりじりと後退する秀一。


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