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何を言っても先に進もうとするこいつをどうするべきか悩んだ結果。
『きゃっ!?』
ゴガーーンッ!!
「グフゥッ!?!?」
ドサッ!!
(よし、さっさと回収して帰ろ)
何したかって?擬音でわかんなかったかな?仕方ない説明しよう。
私の両肩を抑えてしつこく言い寄って来るこいつは、そのままベットの方へ力任せに押してくる。私は一歩一歩と後ろ向きでベッドに近付き、身の危険を感じたので(最初から感じてたけど)アスティの特技を披露することにした。
一瞬だけ半獣になり尻尾でわざと左足のヒールの踵を折り、後ろにバランスの崩れた所を思いっっっきり!!右足を振り抜いたんだ。股間に。
ターゲットはどうなったかって?んーとねー……ターゲットは白目向きつつ泡吹いて倒れてるよ。大丈夫、まだ使える!……多分、……おそらく、…………だといいね←
ガサガサとターゲットのカバンの中を漁って目的のもの発見!!
耳はウィッグで隠れてたけど、尻尾は一瞬でも出したからね。念のため監視カメラとか盗聴器とか設置されてないかも確認した。何もなかったよ。
んじゃま、目的のものは手に入れたからジン達の元に帰ろう。自分の服とか全て回収して地下へと向かう。
――駐車場に着き、ジンの愛車であるポルシェ356Aに乗り込むと、ウォッカが車を発進させた。
『すごく煙草臭いです……。どれだけ吸ったんですか?』
「……うまくいったか?」
『(スルーか)ちゃんと取ってきましたよ』
「ククッ。やればできるじゃねぇか」
『この手の仕事はもうイヤです。やりたくありません』
「そんなにか……」
『無理です』
「そんなに毛嫌いすることがあったんですかい?」
「話せ……」
『……わかりました』
あったことを順に話していたら、ジンから殺気が漏れる漏れる。でも最後のオチを聞いた瞬間に、さっきまでの殺気どこ行った?ってくらい無くなって引きつった顔してた。ウォッカも苦笑いだ。
「お前のドジも役に立つんだな」
『今回は感謝です』
「だがアジトじゃ走るなよ」
『……意地悪ですね』
「蹴られたら、たまったもんじゃねぇからな」
『わざとじゃありません!!(わざとだけど)』
今回の一件で今後この手の任務は来なくなった。理由?ジンが全部他の人に回すからだよ。
***
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雪丗(プロフ) - ベルモットさん» 本当のところ??ベルモットが感じ取った通り、彼女が思い描いたのは愛しい人の姿です。なので慈愛に満ちた目という表現は間違ってないかと思います。 (2019年6月19日 10時) (レス) id: a6201812ee (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - そうですか。解りました。夢主人公は慈愛とベルモットは言ってましたが、本当のところはどうですか? (2019年6月19日 0時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - ベルモットさん» 夢主とジンの関係は仕事仲間です。肉体関係には至らないでしょう。夢主がジンと致す理由がありませんし、逆にジンが彼女を襲おうものなら返り討ちにあい、彼の人生はそこで終了という未来しか見えないので書けません。 (2019年6月17日 23時) (レス) id: 6ba5bde614 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 夢小説読みました。夢主人公が黒の組織絡みで結構タイプでした。夢主人公とジンの関係や肉体関係も良かったら見たいです。 (2019年6月17日 17時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 柚月さん» コメントありがとうございます。これからどうなっていくのかはネタバレになるので言えませんが、続きを待っていてくださる読者様が楽しんで読んで頂けるよう、最善を尽くしていきたいと思います。 (2018年5月17日 0時) (レス) id: a6201812ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪丗 | 作成日時:2018年5月12日 18時