貴方のために出来ること part.4【名探偵コナン】

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んでどうすればいいのだろうか？あまり騒ぎにするのも何だし。違う人がターゲットだし。そういえばその人どこだ？


目の前でピーピー言ってる男は無視して、視線を巡らせターゲットを探す。事前にジンから写真を見せて貰ってたので誰だかはわかるんですよ。


(あ、いた！)


ターゲットは発見したがどうやって近付こうかと考えていれば、相手の方から来てくれた。


「失礼、私ともお話しして貰っても？」


『ええ、もちろん(ﾆｺ』


と笑顔で返事を返す。先程までピーピー言ってたお兄さんは、主催者であるターゲットが来たことによって渋々離れて行った。


(……助かった。ありがとう、ターゲットさん。この恩は仇で返すからね)


…………なんかちょっとおかしいけど、これから起こることを考えると間違ってはない。





――しばらくはパーティー会場でお酒片手に話をしてたんだけど、ターゲットから「もう少し静かなところで話そう」と誘われた。主催者が抜けていいのか？とも思ったが、こちらとしては都合がいいので誘いに乗る。


私の腰に回ったターゲットの手が、布地のない無防備な背中に触れた瞬間ｿﾞﾜｯと鳥肌がたつ。


(うぇっ!?鳥肌!?鳥肌!!)


“こいつは私にとって良くない”と野生の勘なのか体が反応した。猫の姿だったら確実に毛が逆立ってる。半獣でも同じだ。尻尾でぶん殴ってるかもしれない。


相手に怪しまれないよう警戒心は押し込め、笑顔(引きつってるかもしれない……)を張り付け、ターゲットに続いて会場を抜けた。


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