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ベルモットside
今日は、組織内で噂になってる事の真相を確かめるためにアジトに足を運んだ。噂の元はアスティとバーボン。
バーボンに聞いてみたところ「そんな噂になってるんですか」と否定も肯定もせず、楽しそうにしているだけで真相がわからなかった。だからアスティに聞きに来たってわけ。
彼女の仕事部屋の扉をノックすると、中から『どうぞ』と入室許可の返事が聞こえたので扉を開ける。
大抵顔を出すとジンかバーボン、もしくは二人が居座ってる事が多い彼女の部屋。ただ今日は彼女だけだった。
パソコンから目を逸らさずに、文字を打ち続けるアスティが目に入る。相変わらず彼女の机の上は書類だらけで、山のように積み重なっていた。どれだけ彼女に仕事を回したのかと、朴念仁のジンに文句を言ってやりたい。
「Hey.アスティ」
『ベルモット。どうかしましたか?』
私の声に反応して、顔をこちらに向ける彼女はとても愛らしい笑顔付き。
「貴女に聞きたいことがあって来たのよ」
『聞きたいこと?』
きょとんとした顔で首を傾げる彼女を見ると、自然と自身の頬が緩む。
『丁度休憩しようと思ってたところなんです。飲み物を用意しますね』
と笑顔で言って席を立つアスティは、簡易キッチンに二人分の飲み物を用意しに行く。その姿を見ながら二人掛けのソファに腰掛けて足を組み、彼女が戻るのを待つ。
二人分の紅茶とクッキーをお盆に乗せて戻ってきた彼女は、私に紅茶を、机にクッキーを置いたら向かいのソファに移動しようとした。
「アスティ」
『はい?』
「こっちよ」
自分の座っているソファの空いてる部分を、軽く手で叩く。意味がわかった彼女は、笑顔で大人しく隣に座る。
初めの内は他愛ない話をして、アスティとのお茶会を楽しむ。そろそろ本題に入るかと彼女に質問を投げ掛けた。
「ねぇ、アスティ」
『何ですか?』
「貴女……バーボンと付き合ってるの?」
『ごふっ!?』
「ちょっ!?大丈夫!?」
聞いた間が悪かったらしく、アスティは飲んでた紅茶が器官に入ったみたいでゴホゴホとむせてしまう。彼女の背を優しく擦り落ち着かせることに。
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雪丗(プロフ) - ベルモットさん» 本当のところ??ベルモットが感じ取った通り、彼女が思い描いたのは愛しい人の姿です。なので慈愛に満ちた目という表現は間違ってないかと思います。 (2019年6月19日 10時) (レス) id: a6201812ee (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - そうですか。解りました。夢主人公は慈愛とベルモットは言ってましたが、本当のところはどうですか? (2019年6月19日 0時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - ベルモットさん» 夢主とジンの関係は仕事仲間です。肉体関係には至らないでしょう。夢主がジンと致す理由がありませんし、逆にジンが彼女を襲おうものなら返り討ちにあい、彼の人生はそこで終了という未来しか見えないので書けません。 (2019年6月17日 23時) (レス) id: 6ba5bde614 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 夢小説読みました。夢主人公が黒の組織絡みで結構タイプでした。夢主人公とジンの関係や肉体関係も良かったら見たいです。 (2019年6月17日 17時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 柚月さん» コメントありがとうございます。これからどうなっていくのかはネタバレになるので言えませんが、続きを待っていてくださる読者様が楽しんで読んで頂けるよう、最善を尽くしていきたいと思います。 (2018年5月17日 0時) (レス) id: a6201812ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪丗 | 作成日時:2018年5月12日 18時