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フィリアが思考していれば「ご、ごめんなさい……」と入間の方から謝罪の言葉を掛けられた。それに目を見開き、驚きに『え……』と小さく声が漏れる。
「道のど真ん中に立ち止まってたから、ぶつかってしまって……」
と困ったように眉を下げる入間。その様子を見て、フィリアは咄嗟に声を出す。
『いえ！貴方が謝罪することはありません。私が余所見をしていたのが悪いのです。こちらこそ、ごめんなさい』
三度目にして、やっと謝罪の言葉を口から出せたことにフィリアは安堵した。
「ふむ……。悪魔にしては素直に謝罪したな」
『こちらが悪いのは分かっていましたから』
「ならば早々に謝罪の意を見せろ」
貴方が邪魔をしたんですよ！というフィリアの心が見てとれる。アスモデウスが騒がなければ、もっと早くに事が終えただろうに……。ぶつかった相手が悪かったな。
「アスモデウス君！先輩に向かって……」
『……先輩？私のことですか？』
「入間様。彼女は同学年ですよ」
「ええ！？ご、ごめんなさい！てっきり……」
入間が何故フィリアを先輩と思ったのか、それは彼女が大人びて見えるからである。但し見た目だけの話だ。
一方的に相手を知っているというのも無作法かと思い至ったフィリアは自己紹介を始めた。
『私はシュリーヴ・フィリア。アスモデウスさんが言ってくれましたが同じ一年生です』
「ぼ、僕は入間です。よろしくお願いします、シュリーヴさん」
『そんなに畏まらないで気軽に』
「じゃあ……フィリア？」
遠慮気味に彼女の名前を言う入間。それにフィリアが返答しようとしたところで
「入間様！私のことは�爛▲梱瓩箸�呼びください！」
と割って入ってきたアスモデウス。満面な笑みで入間に訴えている。
その勢いに「アズ……君……？」と疑問系で返した入間へ『アズさんは�犒��畍討咾覆鵑任垢諭戮函�表情を引っ込めて言ったフィリア。それに対して
「え！？ごめっ！じゃあフィリアさん！？」
慌てたように繕う入間のそんな様子に、クスクスと笑いつつ『冗談です』と返したら「フィリアが分からないっ……！」と入間は頭を抱えた。彼は真面目な性格のようだ。
「シュリーヴ！いつ貴様に呼び名を許した！」
『貴方が今�爛▲梱瓩噺討戮噺世辰燭任呂覆い任垢�』
「入間様に対してだけだ！」
『まあ心の狭い人』
「貴様……っ！」
先ほどの仕返しと言わんばかりのフィリアだった。そんな二人の間を取り持つのは、もちろん入間の役目である。
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雪丗(プロフ) - ちこりぃさん» ありがとうございます(^^)そう言って頂けますと、この作品も報われます(*^^*) (2021年7月20日 10時) (
レス) id: fa8523d4cc (このIDを非表示/違反報告)
ちこりぃ - …いや普通におもろいですやん (2021年7月19日 23時) (レス) id: 8ef3002cf4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪丗
| 作成日時：2020年8月6日 21時
