貴方のために出来ること part.17【名探偵コナン】

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──諸伏さんからご飯を頂き、それを瞬く間にぺろりんちょした私。


初めて諸伏さんの料理を食べたけど、バーボンに負けず劣らず美味かった。だから『みゃあ〜！(おかわり〜！)』って訴えたんだけど、二杯目が出て来ることは無かったよ。残念……。


食後の後のグルーミングに精を出し、あっちもこっちもぺろぺろ中。しかも家主である諸伏さんのベッドのど真ん中を占拠してね。


その家主さんはというと汚れた食器の洗い物を終え、私の飲み水を追加してくれた後、ベッドへ近付いて来た。


それを見て下りようかと腰を上げれば、優しい笑みを浮かべつつ私の頭を一撫で。顔の輪郭を沿って下へと回った手は顎へと到達。優しく引掻かれれば、ごろごろと喉が鳴る。


気持ちのいい感覚に気分が良くなる私。そんな私を見て表情を緩める諸伏さん。お互いに良い時間を過ごしてる自信がある。


数分くらいのいちゃいちゃタイムが終わり、ベッドの足元に座った諸伏さんはテーブルの上にノートパソコンを乗せた。蓋を開けば起動したパソコンの画面に明かりが点ったのを見て、


『(思い出したぁぁあーっ！！？)』


当初の目的を今更ながらに思い出した。私は潜入捜査をしに来たんだよ。


何故潜入捜査なんかしに来たのかというと、梅ちゃんを鍛え上げるのに、いくつも仕事を詰め込んだんだ。


その結果、ここ最近で急激に情報屋─Segreto─の知名度が上がってしまったわけさ。知名度って言っても裏社会だけの話なんだけどね。


名が上がれば仕事の依頼が増え、その分梅ちゃんへの経験値へと変わる。仕事の相手によっては、直接取引をするか否かをこちらで選択も出来るし。


梅ちゃんのレベルに合わせないといけないから、下調べは徹底的にやらなきゃで、ちょいと大変なんだけど。でもまぁ今だけでしょ！ってやってる。


仕事三昧ってやつだ。……え？学校はどうした？って？


学校はぁー……、ちょいと問題がぁ……、あったり？なかったり？いや……、ちゃーんと学校へ行くには行ってますよ。授業も出席してるし。けども……授業は聞いてない。ノートパソコン持参して仕事してる。


さすがに授業中ではハッキングなんてしてないよ？ただ集めた情報の整理したり、資料作ったり、纏めたりしてるだけさ。


勉強はこれっぽっちもしていないので、テスト期間が近付いてきたら、また忙しいお兄様達に泣き付こうと思います。不出来な子で申し訳ない。よろしくです。


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