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コナンがポケットから取り出したのは一本のペン。そのペンへと指を差しながら『ま、まさか……それって……』と、Aの顔色は段々変わっていく。
コナンが持っているペンは、以前Aが使用したもの。ルパン三世作、通信妨害用ペン型機械だ。
Aは赤井の元に帰ってから、仕事場である元居住地に夜は居ない。18時が門限でもあるから、それより前には仕事場を出ることが多いのだ。
彼女が仕事場を出たあと、安室とコナンが合鍵を使って部屋へと不法侵入。コナンの勘が鋭く冴え渡り、ペン型機械の置いてある場所を当てた。秘密の部屋の化粧箱の中だと。安室はその部屋の有無すら知らなかったため、コナンは色々とやっちまった感がある。まあ今更だが。
そして今回の旅行で、コナンが彼女の周りをちょろちょろしていたのは、ペン型機械の有効範囲があるから。その距離約40m。阿笠博士に機械を弄って貰って有効範囲の距離を伸ばし、彼女のGPSの電波だけ妨害するように設定してあったのだ。金成の屋敷でまで、彼女に付いて回っていたのは不自然さを隠すため。……別の意味で不自然過ぎるが。
『何てことするんだ！貴様ぁぁぁ！！』
「ね、猫ざん……ゆすら゛ないで、ぎもぢわる゛っ……」
「Aさん、コナン君が辛そうですから……」
Aはコナンの両肩を掴んでガクガクと揺すり、強制的に頭が前後に動かされるコナンは、段々と顔色が悪くなっていく。それを見た安室が彼女を止めようと試みるが聞こえてすらいない。
『ば、か、や、ろぉぉぉお！！』
「ごめんなざい゛ぃ゛ぃ゛……」
涙目のAの声が辺りに響き渡り、今にも口から何か出てくるのではないかというくらい顔面蒼白なコナン。安室が強硬手段に出て止めようと、Aの後ろから両手を伸ばしたところで、ピタリと彼女の動きが止まった。
「うぷ……吐きそう……」
「Aさん？どうかしました？」
片手を口元に近付けて胃を擦っているコナン。顔を横へと向けて、微動だにしなくなったAへ問い掛ける安室。
『…………』
何も言わない彼女を不思議に思い、コナンも安室もAの向いている方へ顔を向けた。路地から現れたのは小さな姿。道路を渡ろうとして車道へと足を踏み入れた。それを見たAは瞬時に立ち上がって駆ける。彼女が咄嗟に動いた理由。それは車が走って来ているからだ。
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雪丗(プロフ) - 恵未さん» 数ある作品の中から一番に選んで頂き、ありがとうございます！(≧▽≦)「楽しんでます！」というお言葉を拝見すると、頑張らないと！とヤル気が漲ります！p(^^)q更新ペースは遅いですが、着実に進めていきたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いしますm(__)m (2020年3月12日 23時) (
レス) id: 61bafc2705 (このIDを非表示/違反報告)
恵未(プロフ) - いつも楽しく読まさせていただいています。私この小説コナンの夢小説で一番好きなんです！これからも楽しみにしてます！ (2020年3月12日 20時) (レス) id: d0f8b56ca8 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 架印�靴気�» 度々教えて頂き、ありがとうございました(^^) (2020年3月6日 11時) (レス) id: 61bafc2705 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 架印�靴気�» あら？造語だったんですね…(^^; 作者が無知なだけなので、架印�畦佑�気になさることではありませんよ(^^)揚げ足をとる会話しりとりで“しりあげあしとり”。考えられてますねー！こういうのを知ると、原作者様はやはり凄いなー！と痛感致します。 (2020年3月6日 11時) (レス) id: 61bafc2705 (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - 誤解させてしまったようでスミマセン。 (2020年3月5日 21時) (レス) id: cb6e7377c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪丗
| 作成日時：2019年11月4日 0時
