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──ほぼ全員、怪盗キッドを追って外へと行ってしまったために、廊下を歩くのは一つの人影だけ。悠々と廊下を歩くのはAだ。そして廊下の角から現れたもう一つの人影。それは
『目当ての物は手に入りました？』
彼女だった。廊下を歩いていた方も、角から姿を表したのもA。
『ええ。貴女のお陰で』
と先程まで何もなかった手の中に、月の涙が現れた。そして全く変わらぬ笑顔を向け合う彼女たち。廊下を歩いていたAが、右腕を左肩へと移動して服を掴む。
『小さな探偵と仲の良い貴女が……「私に協力してくれるとは思ってもいませんでしたよ」
バサッと服を剥ぎ取った一瞬の内に、姿が変わった一人のA。その正体は怪盗キッドだ。
『あの子には、今回いろいろと振り回されましたからね。仕返しの一つくらいしても良いでしょう』
楽しそうにクスクスと笑っているA。彼女がキッドと入れ替わったのは、怪我をして部屋に戻ったあと。
彼女を月の涙の元へ案内し、部屋へと送り届けたのが怪盗キッドだったのだ。
擦りむいた膝の手当てをし終えたAを、眠らせようとしていたキッドに、彼女が先手を打った言葉。
『貴方、怪盗キッドですよね？』
と正体を見破ったのだ。そしてにこやかな笑顔を向け
『貴方に私の姿を貸してあげます。是非ともお宝を奪取してください』
そんなことを言われるとは思っていなかったキッドは「……はい？」と呆気に捕らわれた。だが協力してくれるというのは、キッドに取って有り難いことなので協定は瞬く間に成立。
この協定が成立したことで、キッドの勝率はほぼ100%になった。その理由はコナンも安室も、キッドがAに変装していると思わない。何故なら“彼女がキッドに後れを取る筈がない”というコナンたちからの絶対的な信頼があるのだから。
唯一Aが心配していたのは身長差。約30cmという大きな差は、キッドに取って辛いものだっただろう。ほんの少しの違いでも気付く可能性のあるコナンと安室。彼女が安室を遠ざけたのも、正体がバレないようにするためのものだった。
彼女を見上げるコナンは、履いている靴によって目線の高さが変わるため誤魔化しが効く。だが安室の場合は、無駄に距離が近く、観察力がずば抜けていて察しまで良い。Aにとっては厄介なやつ。一番の懸念材料。
だが上手く騙すことが出来たからか、Aはとてもご機嫌だ。
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雪丗(プロフ) - 恵未さん» 数ある作品の中から一番に選んで頂き、ありがとうございます！(≧▽≦)「楽しんでます！」というお言葉を拝見すると、頑張らないと！とヤル気が漲ります！p(^^)q更新ペースは遅いですが、着実に進めていきたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いしますm(__)m (2020年3月12日 23時) (
レス) id: 61bafc2705 (このIDを非表示/違反報告)
恵未(プロフ) - いつも楽しく読まさせていただいています。私この小説コナンの夢小説で一番好きなんです！これからも楽しみにしてます！ (2020年3月12日 20時) (レス) id: d0f8b56ca8 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 架印�靴気�» 度々教えて頂き、ありがとうございました(^^) (2020年3月6日 11時) (レス) id: 61bafc2705 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 架印�靴気�» あら？造語だったんですね…(^^; 作者が無知なだけなので、架印�畦佑�気になさることではありませんよ(^^)揚げ足をとる会話しりとりで“しりあげあしとり”。考えられてますねー！こういうのを知ると、原作者様はやはり凄いなー！と痛感致します。 (2020年3月6日 11時) (レス) id: 61bafc2705 (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - 誤解させてしまったようでスミマセン。 (2020年3月5日 21時) (レス) id: cb6e7377c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪丗
| 作成日時：2019年11月4日 0時
