検索窓
今日:14 hit、昨日:2 hit、合計:41,416 hit

ifストーリー*もしも夢主ちゃんの組織潜入が赤井さんがいる間だったなら(続) ページ5

(あ)

ごそごそと取り出したのは、私が作って置いてきたサンドイッチ。食べなかったのか……と凹んでいたら

「出してくれたんだな。ありがとう」

と笑顔で言ってくる。私のご飯を床に置いてから、サンドイッチを手にとってコーヒーと共に机に並べる。そして「いただきます」と言って口を付けた。ぼそりと聞こえた声に、飛び掛かったのは愛嬌ってことで許してね?

ご飯を食べ終わったあとは、またすぐ仕事に出掛ける準備をし出す秀一。玄関までお見送りすれば

「今日は早めに戻ってくるからな……」

と寂しそうに眉尻を下げている。ペロリと鼻先を舐めれば、嬉しそうな表情に変わった。

『みゃあ(いってらっしゃい)』

秀一はチュッと私の額にキスをしてから「行って来る」と笑顔で出ていった__。




赤井side


俺の隣で、うとうとと船を漕いでいたアスティ。起きていようと懸命に抗っていたが、ついに力尽きて眠ってしまった。

「アスティ」

声を掛けても揺すっても起きない彼女。規則正しい寝息をたてている様子を見て、抱え上げベットに運ぶ。

「……本当に無防備だな」

困った子だ……と苦笑を漏らし布団を掛ける。時計を見ると現在22時。Aが家で待っているが、彼女を置いて帰ることも出来ない。2時間程仮眠をとったら、彼女を起こして帰るかと決めて俺もベッドに横になる。

横で眠る彼女を見ながらふと思う。アスティは基本情報収集が主な仕事。にも関わらず、隙は見えなかった。Segretoとしてやっていたからかと思ったが、チェシャ猫だとわかったことで納得だ。運動音痴は正体がバレないように演技。どこ所属かはわからないが、俺と同じNOCなのだろう。

『すー……すー……』
「……気を抜きすぎじゃないか?」

もぞっと動き寝返りをうったアスティは、俺に背を向け猫のように丸まった。

「……ねこ」

チェシャ猫の名の通りだな。と自然と頬が緩む。彼女の体を引き寄せ、首筋に顔を埋めながら目を閉じて眠りについた。




──次に目を覚ました時、カーテンの隙間から見える外は明るかった。

「……ん……A?」

普段枕元で寝ているAを探したが見当たらない。体を起こし部屋を見回して、はっと気付く。

「まずい!?」


仮眠のつもりが熟睡していた。隣で寝ていたアスティもいない。「急いで帰らなければ!」と、バタバタと準備をする。テーブルの上に置いてある物に気付き近寄ると


.

ifストーリー*もしも夢主ちゃんの組織潜入が赤井さんがいる間だったなら(続)→←ifストーリー*もしも夢主ちゃんの組織潜入が赤井さんがいる間だったなら(続)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (67 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
223人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , 赤井秀一   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 雪丗さん» 結構やんちゃもあったし、縄張りの意識も高く、従兄弟の家の庭も広くいつも外に遊んでました。 (2019年10月1日 17時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 新玲乃音元iqqvyuuさん» モグラとまで喧嘩したんですか?その猫ちゃんは、縄張り意識が強かったのかもしれませんね。 (2019年10月1日 16時) (レス) id: 61bafc2705 (このIDを非表示/違反報告)
新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 雪丗さん» 従兄弟の猫が元々外に遊んでたところにカラスと喧嘩?みたいになったそうです。自分は、その話しを聞いただけで、その猫も庭に遊んでたら、何故かモグラと喧嘩?したそうです (2019年9月30日 22時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 新玲乃音元iqqvyuuさん» 鳥に猫を追い掛ける習性なんてあるんですか?作者は初耳です。桜様の従兄弟さんの猫とカラスは縄張り争いをしていたか、どちらかがちょっかいでも出したのかもしれませんね。 (2019年9月30日 21時) (レス) id: 61bafc2705 (このIDを非表示/違反報告)
新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 雪丗さん» ガラスにもカモメにもやられてしまいますね、鳥は猫を追っかける習性もあると聞きましたよ。自分の従兄弟の猫も昔、ガラスに追っかけられて大変でした。 (2019年9月29日 11時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雪丗 | 作成日時:2019年4月29日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。