検索窓
今日:15 hit、昨日:2 hit、合計:41,417 hit

5/4 探偵君生誕 ページ11

Noside

赤井とAと別れたコナンは、真っ直ぐ毛利探偵事務所へ帰る。事務所には顔を出さずに階段を上がり、自宅側の扉を開ける。リビングへと入れば

「ただい……あ!蘭ねーちゃん!それ僕の!」

蘭が本を読むため、背に置いているクッションはAが贈ったもの。それを見たコナンは蘭へ駆け寄り、取り返そうとする。

「あ……。ごめんね、コナンくん!ほんのちょっとだけだから!今だけ貸して?」
「ダメ!」

蘭から奪い返したクッション。それを抱えて事務所へ下りていった。その後ろ姿を見た蘭は残念に思う。

「あのクッション……触り心地いいし、可愛いし……いいな……。どこで買ったものなんだろ?私も欲しい……」

なんて呟く。けれど気持ちを切り替え、食事の支度へ取り掛かった。



──夕食の支度が出来た蘭は、事務所へと向かうため階段を下りる。「二人ともー、ご飯出来たよー」と声を掛けながら扉を開ければ、小五郎の姿しか彼女の目に入らず

「あれ?お父さん。コナンくんは?」
「あ?そこのソファで寝てるぞ」
「え?」

小五郎が指を差したのは、入り口に背を向けたソファ。蘭からは死角になる方だ。彼女は父の差すソファの背凭れを覗き見る。そこには寝息を立てているコナンの姿。

「最近、坊主はそのクッションを手放さねぇな。本読んでる時も、飯の時も、寝る時も……」
「相当気に入ってるんだよ。無断で使ってた私も悪いけど、さっき取り返されちゃった……」
「ふーん……。ただのクッションだろうに……」

興味無さげな小五郎と、すやすやとクッションを抱き締めながら顔を埋めて眠っているコナン。それを微笑ましそうに覗く蘭。

Aの贈ったクッションは、コナンに取って今年一番の誕生日プレゼントになったらしい。だが、そのことをAが知ることはないだろう。何故か?彼女が知れば、からかわれるだろうことをコナンがわかっているからだ。なのでこの事は、君たちの心に留めるだけにしておいてあげてくれ____。



〜#〜

作者の雪丗です。
いつも≪貴方のために出来ること≫を読んで頂き、ありがとうございます。

コナンくん誕生日おめでとうこざいます。作者なりにコナンくんが可愛く書けたなーと、自画自賛してます(笑)

このお話は、時系列?なにそれ美味しいの?状態です。
彼が誕生日を迎えてしまうと、新一くんが高校進級したことになるからね。コナンくんも小学二年生になるからね。
なので時系列なんてものはありません!

では。今後ともこの作品をよろしくお願い致します。

2019/5/4
.

にゃんこと警察学校組【こっちゃむ様リク】→←5/4 探偵君生誕



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (67 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
223人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , 赤井秀一   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 雪丗さん» 結構やんちゃもあったし、縄張りの意識も高く、従兄弟の家の庭も広くいつも外に遊んでました。 (2019年10月1日 17時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 新玲乃音元iqqvyuuさん» モグラとまで喧嘩したんですか?その猫ちゃんは、縄張り意識が強かったのかもしれませんね。 (2019年10月1日 16時) (レス) id: 61bafc2705 (このIDを非表示/違反報告)
新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 雪丗さん» 従兄弟の猫が元々外に遊んでたところにカラスと喧嘩?みたいになったそうです。自分は、その話しを聞いただけで、その猫も庭に遊んでたら、何故かモグラと喧嘩?したそうです (2019年9月30日 22時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 新玲乃音元iqqvyuuさん» 鳥に猫を追い掛ける習性なんてあるんですか?作者は初耳です。桜様の従兄弟さんの猫とカラスは縄張り争いをしていたか、どちらかがちょっかいでも出したのかもしれませんね。 (2019年9月30日 21時) (レス) id: 61bafc2705 (このIDを非表示/違反報告)
新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 雪丗さん» ガラスにもカモメにもやられてしまいますね、鳥は猫を追っかける習性もあると聞きましたよ。自分の従兄弟の猫も昔、ガラスに追っかけられて大変でした。 (2019年9月29日 11時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雪丗 | 作成日時:2019年4月29日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。