貴方のために出来ること〜もう一つの未来へ〜 part.7【名探偵コナン】

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『……はぁ……。手は繋ぎませんが、隣を歩くことは許可します』


「相変わらず上からなんだね……；」


「はい！」


「あ。それでいいんだ……；」


ってことで、三人で展示を見て回ることに。


『えーっと……何々？新撰組局長・近藤勇の愛刀“長曽祢虎徹”と、同じく新撰組副長・土方歳三の愛刀“和泉守兼定”と、新撰組一番隊隊長沖田総司の愛刀……“加州清光”？あれ？沖田総司の愛刀って“菊一文字則宗”じゃなかったっけ？』


と目の前に並ぶレプリカの三振りから顔を逸らし、左下へ向けて問いかける。


「猫さん知らないの？違うんだよ」


『え？違うの？』


疑問を探偵君へと返せば、右隣にいるバーボンが説明してくれた。


「新撰組が活躍していた頃、既に“則宗”の刀というのは国宝級の刀と言われていたんです。そんな逸品を沖田総司が使用していたとは考えにくいと言う説があります。それに則宗の作で“菊一文字”と言う名の刀は現存しないとも。それと池田屋事件の際に使用した刀が加州清光だとも。一戦後にその刀が修理に出された記録が残っているそうです」


『そうなんですね』


「ただ何代目の作なのかは、わからないそうですよ」


『ほー。お勉強になりました。ありがとうございます(ﾍﾟｺ』


「いえいえ(ﾆｺ」


展示品を順番に回って行く。次に目に止まったのは


『ほうほう。天下五剣。解説を安室透さん、お願いします』


「ふふ。はい。天下五剣と言うのは室町時代の頃より、特に名刀と言われた五振りの刀の総称です。左から順に、“童子切安綱(どうじぎりやすつな)”・“鬼丸国綱(おにまるくにつな)”・“三日月宗近(みかづきむねちか)”・“大典田光世(おおでんたみつよ)”・“数珠丸恒次(じゅずまるつねつぐ)”です。数珠丸は重要文化財に認定されていて、鬼丸は御物。残り三振りは国宝になります。この五振りが天下五剣と云われた所以は──」


まだまだ続くよどこまでも。状態のバーボンさんの解説。一振り単位の説明まで始めちゃったよ。博識ね。すごいね。でももうお腹一杯です。なのでカット。


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