貴方のために出来ること〜もう一つの未来へ〜 part.6【名探偵コナン】

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にこやかな笑顔を向けてくるバーボン。私はそれに対して


『貴方なら街中で、“僕に毎日お味噌汁作ってくれる方募集します！”と声を張れば、大量に釣れますよ』


と言えば、即不満そうな顔に。こいつポーカーフェイスの仕方忘れたんじゃないか？と思うくらい、簡単に変わるようになった。それで良いのか？公安警察。


『そんなことよりお肉焼いてください。ありません』


「本当にない!?さっきまで大量にあったのに!?」


『ペロリです。……私は今苦行を虐げられ「焼きます！今焼きますから！」待ってますね(ﾆｺ』


人ん家の食事事情なんて気にしてないで、さっさと肉焼け。焼き係。お前が立候補したんだろ。






──食べ始めの頃に比べて食べるスピードが落ちる。お肉何十枚食べたかは数えてないからわかんないけど、大盛ご飯は残り１/３くらいだ。一応言っておくけど、まだ食える。いける。


けどその前に、サンチュにお肉ともやしと辛味噌を乗せて巻いたものを作る。そして隣に手を伸ばし


「む……」


『お酒ばかり飲んでないで、ご飯も食べましょう』


食べ物が出て来てから、秀一はキムチを摘まみにお酒ばかり飲んでる。私がほとんどのお肉を独占してるとは言え、野菜やご飯すら食べてない。なのでお酒に口を付けようとした秀一と、コップの間に手を入れて止める。そしてさっき作ったサンチュ巻きを持っている手を近付ける。


コップを下ろすように下へと力を込めれば、抵抗なく下がっていくお酒。口元へサンチュ巻きを近付けると、パクリと口に含んだ。飲み込んだのを見て


『美味しいでしょー』


「……クスッ。そうだな」


『ちゃんと食べないと』


「お前の食う分を取るのは忍びなくてな」


『だいじょぶ。まだたくさんある！』


なんてやっていれば、正面から威圧がばんばん飛んで来る。


「…………(ｷﾞﾛ」


「…………；」


二人とも何も言わないがスコッチは苦笑を漏らし、バーボンに至っては殺気が駄々漏れだ。言葉を出してないのに、漏れでる気配で何を言いたいのか伝わってくるんだけど。おそらくこんな感じ。


“その肉は貴様のために焼いてるんじゃない！Aさんの分だ！食いたいなら自分で焼け！”


と。本当にめんどくさい……。なので巻き巻きと同じものを作って


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