貴方のために出来ること part.12【名探偵コナン】

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梅ちゃんが喧嘩後に後始末してるのは私。現在進行形で警察が彼の元へ来ないのは、防犯カメラの映像差し替えや破壊で証拠が無いからだよ。って説明してやれば、ｺﾞﾝｯ!とテーブルに額を打ち付ける。


「……頼んでねー……」


『それを言って相手が聞いてくれるわけないじゃーん。共犯だよ、きょーはーん(ｹﾗｹﾗ』


『で。梅ちゃんは自首しに行く？』って口角上げて聞けば、テーブルに顎を当てた状態まで顔を上げた。


「自首するって言ったら？」


『私は逃げる！』


「逃げんのかよ!?」


『“神谷A”って存在を無くして別人になる！』


「んなことも出来んのか……」


『梅ちゃんとはバイバイだね！元気で檻の中で生きろ！』


「おい主犯てめぇざけんな(ｷﾞﾛ」


僅かに焦ってる梅ちゃんに笑いを堪えるのが大変。不良の癖に肝っ玉がちっこいなー。


『だーいじょぶだって。梅ちゃんがぽろりしなければバレないから安心しろ』


「安心できる訳ねぇだろ……」


ｶﾞｸｯ……と項垂れた梅ちゃん。ミケブチは遊びたくなったのか、梅ちゃんの頭の上と首元に乗っかり戯れてる。それを見てケラケラ笑う私。


『良いことじゃないから黙ってたのにー』


「……最初にわりぃことだって言えよ」


『なんだそのネタバレみたいなの。つまんないだろ(ｼﾞﾄ』


「面白さは求めてねぇっつっんだろ!!」


ｸﾞﾜｯ!と顔と体を持ち上げながら叫んだ梅ちゃん。そのせいで、乗っかってた二匹が後ろにすっ飛んでいったよ。まあ見事に着地してたけど。さすが猫。体幹いいね！


梅ちゃんに説明したことによって、私のリスクは高まったかもしれない。でも梅ちゃんが誰かにぺろりすることは無いだろうって確信もある。だからこそ話したんだけど。まあ本人には言えないんだけどさ。ﾆｬﾊ。




((あ。これからもアッシーよろしく！))
((一人で行け))
((そーゆーなよー。ちょーっとドライブしに行くと思ってさー))
((人を巻き込むな))
((次は明後日だから))
((おいこら。人の話し聞け))
((あははー))
((……はぁ))


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