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「3000万だけなら、いつ終わった?」
『うん?1日前かな?いやぁー……実は間に合わないかと思ったんだよね。でも最後の最後に高額な依頼が入ってさー。日頃の行いってやつかな?よかったねー(ケラケラ』
(……こいつ引きが強ぇ……)
って内心で引いていれば、難しい顔をした神谷。それを見れば
「……まだ問題あんのか?」
『ん?いやいや、問題ないよ』
「本当かよ?」
『あはは。ここまで用意してダメだった時は、相手の方が上手だったってことだからね。敬意を表して徹底的に紛争体勢で、跡形もなく潰してやるさ!』
「……すげぇ恐ろしいこと言ってるってわかってるか?;」
『いい加減に持てよー。ほれー』とボストンバッグを差し出して来たから「ああ」と返事をしてカバンを持てば、神谷はパッと手を離す。一気に重量が腕に掛かり
「……うおっ!?おんも……おまっ……!」
『そりゃ紙が4000枚だからね。重量はあるでしょ』
俺が言いたいのは、それをケロッとした顔でずっと持ってたお前が変なんだってとこだ__!!
─
──
───
金貸しの事務所に来てから、耳に入ったイヤホンで神谷の言う通りに言葉を出した。あいつは敬語だったが。
映像は無くても、こっちの音だけで状況判断してたんだろ。俺自身の言葉なんて、下っ端が殴られたときのだけだ。
(……ん?今思ったが、あいつ随分と豪快な方法で覚醒してたな。女があの行動って…………言わねぇでおこう。痛い目みそうだ)
と忘れようとしていれば、叔父さんに名を呼ばれて意識を戻す。なんだ?と顔を向ければ
「ありがとうっ……!!」
叔父さんの僅かに上擦った言葉で、三人共同時に頭を下げていた。それを見て
「……さっきも言ったが、頑張ったのはあいつだ。俺は大したことしてねぇよ。礼ならあいつに「そんなことはない!お前が彼女に声を掛けてくれたからだ。本当に……本当に感謝してるっ……!」」
「借りた分のお金は、時間が掛かるかもしれませんが必ず返します!」
「Aさんにもお礼を言いたいので、お会いできませんか?」
「あー……じゃあ、あいつの都合のいいときに病院に連れてくんで。そん時にでも言ってやってくれよ」
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夜空(プロフ) - いつも楽しみにしてます最近頑張ってください応援しています (2021年5月1日 19時) (レス) id: 15c1247fea (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - リュウさん» れると思わず、そうくるか!と笑ってしまいました。これに関しては予定外過ぎて、お話が頭に思い浮かびません。ふとした時に浮かぶかもしれませんし、浮かばないかもしれません。現在確約は出来ませんので、出来た際にはラッキー!と思って頂けると助かります^-^; (2019年2月22日 14時) (レス) id: b6a8bd3c6a (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - リュウさん» 一日でここまで読んで頂いたなんて…読むのお早いですね゜-゜「面白い」と思って頂けたなら幸いです。梅ちゃんを「いいキャラ」と言って頂き、自分で作ったキャラを褒められると表情筋が緩くなります。ありがとうございます。まさかの「梅ちゃんとの恋愛関係を」と言わ (2019年2月22日 14時) (レス) id: b6a8bd3c6a (このIDを非表示/違反報告)
リュウ(プロフ) - 今日作品を発見し面白くて一気に読ませていただきました。赤井さんとの恋愛も気になりますが、分岐で梅ちゃんとの恋愛関係も見てみたいなぁと呼んで思ってしまうほどいいキャラで好きです^_^今後の展開を楽しみにしています! (2019年2月21日 22時) (レス) id: bec6ee4931 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 蘇央さん» そこまで言って頂けるなんて…感動ものです。作者の書きたいものを書いているので、展開が遅く、赤井さんが出てこないのですが…。少しずつ再会へと進んでいくので、御了承下さい。これからも読者様に楽しんで頂ける作品になるよう作りたいと思います。 (2019年1月29日 13時) (レス) id: b6a8bd3c6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪丗 | 作成日時:2019年1月27日 11時