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荒ぶる嫉妬心を鎮めつつ、二人の会話を聞く。
秀一は諸星大という偽名で明美さんに近付いている。組織に潜入するために。
明美さんが私の事を知ったのは、たまたま動物の話題が出て秀一が私自慢したらしい。
……私自慢?なんやそれ?
明美さんが言うには、
可愛い、小さい、賢い、可愛い、目が綺麗、癒される、少しやんちゃな所もあるけど愛らしい……など。
(可愛いが2回あるし、愛らしいは言い方変えただけで可愛いと同じじゃない?)
普段は清ました顔をしてるのに、私の話をしだしたら止まらなくなるし、終始顔が緩んでたって。
(秀一が緩んだ顔?)
「……そんな顔してたか?」
「えぇ。Aちゃんの事、本当に大好きなのね」
「……まぁ」
秀一は手で口元を隠して顔を背けた。表情は見えないが耳が少し赤くなってるのが見える。
……私は声を大にして言いたい。
(可愛すぎか!!!!)
秀一の方が可愛いよー!!何だよ!!私のこと大好きなんだな!!私も好きだよ!!大好きだよ!!
先程とは違った荒ぶる心の赴くまま、秀一に飛び掛かる。
「っ!?A?」
『みゃあ!!(好き可愛い大好き!!)』
「あら、Aちゃんも大くん大好きね」
『みゃ♪(うん♪)』
秀一に頬擦りしたり、舐めたり、すり寄ったり、甘噛みしたりして甘える。
今日は時間が許す限り、秀一の側から離れないと心に決めた。
秀一は離れない私を無理にひっぺがす事なく、撫でてくれる。そんな私と秀一の様子を、明美さんは微笑ましそうに見ていた____。
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雪丗(プロフ) - まぁさん» コメントと誤字の指摘ありがとうございます。誤字は修正いたしました。睡眠不足になりながらも読んで頂けるなんてとても嬉しいです。ありがとうございます。最後まで楽しんで頂ける作品になるよう精進していきます。 (2018年6月23日 21時) (レス) id: 6ba5bde614 (このIDを非表示/違反報告)
まぁ(プロフ) - 只今睡眠不足になりながら読んで居ますとっても面白いので続きが楽しみです(*´ω`*) 60話目なのですが「不思議の国のアリス」は童話で童謡は歌です。 (2018年6月23日 21時) (レス) id: bc142c419e (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます。夢主ちゃんの恋は……どうなるんでしょうかね?作者もうまくいって欲しいと思ってます。ルパンは夢主ちゃんの遊び(イタズラ)相手です!これは変わることはないでしょうw最後まで楽しんで頂ける作品を作れるよう頑張ります。 (2018年4月26日 21時) (レス) id: a6201812ee (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - このお話では夢主ちゃんの恋が実るのか気になります!あとルパンも好きなので、出てくれてて嬉しいです!これからも頑張ってください! (2018年4月26日 20時) (レス) id: adda87380c (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - シーナさん» ありがとうございます。読んで頂いて作者もとても嬉しいです。 (2018年4月22日 22時) (レス) id: 6ba5bde614 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪丗 | 作成日時:2018年4月18日 17時